エコについて市民にもっと考えてもらおうと、茨城県消費者リーダー養成講座修了者連絡会(森口昌子会長)は16日、中部大学総合工学研究所の武田邦彦教授(65)を招き、水戸市内で講演会「市民・子供のための環境問題−エコな暮らしは本当にエコ?」を開いた。
武田教授は、ペットボトルや紙のリサイクルでは、使う石油がかえって増えると主張。「リサイクルはすべて利権。日本は海に囲まれており、温暖化で暖かくなることはないのに、世界で日本だけがCO2対策をやっている」と指摘した。
さらに「食料と日本の伝統、楽しい心の関係こそが子供に引き継ぐべきよい環境。社会が節約を始めたらジリ貧になる。50年後のためにどうするか考えなければいけない」と訴えた。
講演会には、市民や会員ら計約130人が参加。浮力の原理などを用いて「温暖化で北極や南極の氷が溶けて海水面が上がることはない」と説明すると、驚いた様子をみせていた。
ひたちなか市からきた清水喜美子さん(73)は「電気をこまめに節約するより時間を有効に使って勉強することが大切なのね」と話していた。
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