−−振り返って、「僕パパ」の内容や取材方法に問題はなかったか
「長男は広汎性発達障害だが、周囲が早期に発見し、対処すれば事件は防げる。今後、同種の事件が起きてほしくないという思いで書いた。内容にも取材方法にも問題は全くない」
−−検察の捜査についてどう思うか
「言論活動に対する突然の強制捜査で断じて納得できない。私を追い込むために崎浜先生を巻き込んだやり方も許せない」
−−証人尋問の際に取材源を明かしたのはなぜか
「講談社も崎浜先生もすでに明かしているならば、先生の無罪を主張するために証言する以上、取材源を明らかにしなければ意味がない。ジャーナリストとして秘匿し続けるよりも、人間として先生を助けることを優先すべきと思った」
−−調書漏洩事件で、自身の活動への影響は
「活動休止状態。私が検察の聴取に『先生に頼んで見せてもらった』と供述したとNHKに報道されてから、報道番組からも出版社からも依頼がなくなった」
−−判決への思いは
「検察の捜査の異常ぶりと、崎浜先生が調書を見せた目的の正当性を裁判所が適切に判断してくれれば、無罪になると思う」
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