麻生首相が財政保証＝招致委、大会ビジョンなど説明−16年五輪招致

　2016年夏季五輪招致を目指す東京を訪問中の国際オリンピック委員会（IOC）評価委員会（ナワル・ムータワキル委員長）による現地調査が16日、都内のホテルで始まった。冒頭の歓迎式では麻生太郎首相が政府として全面的に支持する姿勢をアピール。「必要な資金は手当てする」とすべて英語で話し、IOCが重視する財政面での国の保証を約束した。
　その後は東京の招致委員会が評価委の指定に従い、立候補ファイル（開催計画書）の中の七つのテーマに関して説明した。大会のビジョンについては五輪開催を契機にした「環境対策」のほか、「世界一コンパクトな大会」「1964年東京五輪の施設の再利用」などをアピール。英語を交えてスピーチした招致委会長の石原慎太郎東京都知事は「五輪開催で東京が環境面でショーケースになる」と主張し、すでに開催準備金4000億円を予算で確保している都の盤石な財政も強調した。　

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