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【社会】

強姦未遂で上告を棄却 元少年4被告 実刑が確定へ

2009年4月15日 夕刊

 静岡県御殿場市で二〇〇一年、十五歳の女子高生を集団で乱暴しようとしたとして、強姦(ごうかん)未遂罪に問われた当時十六−十七歳の元少年の被告四人=現在はいずれも(24)=の上告審で、最高裁第一小法廷(桜井龍子裁判長)は、四人の上告を棄却する決定をした。懲役一年六月の実刑とした二審判決が確定する。

 二審東京高裁判決などによると、四人は〇一年九月、仲間の少年六人と女子高生を同市内の公園に連れ込み、乱暴しようとしたとして逮捕、起訴された。事件では少年十人が逮捕され、全員が自白した。

 実刑とされた四人は少年審判の冒頭から否認に転じた。女子高生が犯行日を〇一年九月十六日と申告していたが、〇二年の一審の公判の途中で「十六日は男友達と会い、帰宅が遅れた言い訳として一週間前の被害を持ち出した」と証言し、検察側が犯行日を一週間前に改める訴因変更をするなど異例の経過をたどった。

 二審東京高裁は冤罪(えんざい)を主張した四人の訴えを退けた。その上で「被害者の申告にも問題があった」として、懲役二年とした一審静岡地裁沼津支部判決を破棄し、懲役一年六月に減刑した。

 

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