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「経済戦争」勝つのは中国? 米でシュミレーションゲーム
このニュースのトピックス:米国
【ワシントン=有元隆志】北朝鮮が崩壊の危機にあるときだれが支援するか、ロシアが天然ガスの価格を操作したらどうするか−。米国防総省が主催して3月中旬、「経済戦争」に直面したときのシミュレーションゲームが行われていたことが14日までに明らかになった。ゲームの勝者は米国でも日本でもなく中国だったという。
政治専門サイト「ポリティコ」が伝えたもので、参加者の一人であるエール大のポール・ブラケン教授は産経新聞に「経済戦争ゲーム」が行われたことを認めた。国防総省が「経済戦争」に絞ってシミュレーションゲームを行ったのは今回が初めてという。
米軍や情報機関の当局者が記録をとりながら、「戦争」の行方を注意深く観戦していたという。
ワシントン郊外の戦争分析研究所で3月17、18の両日行われた「経済戦争ゲーム」には、ブラケン教授ら大学教授、投資銀行やヘッジファンドの幹部らが参加した。それぞれの専門分野に沿って、米国、日本、ロシア、中国の“指導者”となって、「戦争」に参加した。
討論にあたっては、北朝鮮の崩壊危機やロシアの価格操作のほか、中国と台湾の緊張激化、イランへの経済制裁の強化に伴う対立などを想定。活発な議論が行われたという。
米露が多くの場面で対立を繰り返した結果、第三者の立場にいた中国が恩恵を被り、結果的に「勝者」となったという。
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