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実売2万9800円から、パイオニアがBDプレーヤー3機種を発表

4月15日10時29分配信 +D LifeStyle


実売2万9800円から、パイオニアがBDプレーヤー3機種を発表

新製品の3機種と昨年発売した「BDP-LX91」「BDP-LX71」をあわせてラインアップは5機種となった

 パイオニアは4月14日、Blu-ray Discプレーヤーの新製品を発表した。店頭価格で3万円を切るという戦略的値付けのエントリーモデル「BDP-120」を含めて3機種をラインアップ。5月下旬に発売する。

【表:製品概要】 【拡大画像や他の画像】

●2万9800円のエントリー機「BDP-120」

 BDP-120は、高さ58ミリのスリムなBDプレーヤー。低価格ながらも1080/24p出力をサポートし、DeepColorは36ビットに対応した。またDolby TrueHDやDTS-HD MAといったロスレスフォーマットのデコーダーを搭載し、ビットストリーム伝送およびデコード出力の両方が可能だ(HDMI接続のみ)。DVDの1080/60pアップスケーリング出力も可能にするなど、現在のBDプレーヤーに求められる基本的な機能はおさえている。

 また、フロントパネルやGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)のデザインから分かるように、BDP-120は上位モデルとは異なる時期とプロセスで開発された機種だ。このため、電源スタンバイ状態から約0.8秒で起動する「クイック起動」モード、再生中にリモコンのボタン1つで30秒進む「CMスキップ」、10秒戻る「CMバック」など上位モデルにない機能も備えている。

 もちろん、BDのインタラクティブ機能「BD-LIVE」にも対応。ダウンロードコンテンツを保存するストレージリアパネルのUSB端子にUSBフラッシュメモリをさせば、ディスクには収録されていない特典映像や字幕情報などをインターネット経由で取得/保存できる。

 HDMI CECは「KURO LINK」をサポート。パイオニア製プラズマテレビと組み合わせた場合、テレビ側のリモコンで基本的な操作が行えるほか、画質設定をKUROシリーズに最適化する「画質アジャスト」を備えている。

 外形寸法は、420(幅)×268(奥行き)×58(高さ)ミリ。重量は約2.7キログラム。

●コストパフォーマンス重視の「BDP-320」

 「BDP-320」は、DeepColorの最高スペックである48ビット出力に対応した「普及価格帯のハイコストパフォーマンスモデル」(同社)。上位モデル「BDP-LX91」や「BDP-LX71」譲りのノイズリダクション「トリプルHD NR」(コンポーネントフレームHD-DNR、ブロックNR、モスキートNRの総称)や「ビデオアジャストモード」、CD音声のジッターフリー伝送にも対応している。

 ビデオアジャストモードは、HDMI接続時にテレビやプロジェクターなど表示機器に合わせて画質を自動調整する機能。「プラズマテレビや液晶テレビ、液晶プロジェクターなど、表示デバイスによって特性は異なる。パイオニアのエンジニアがそれぞれのデバイスに合わせて設定した」(同社)。

 「スマートプレイ」機能は、HDMI CECを利用して、プレーヤーにBDを入れると自動的にテレビの入力を切り替え、再生をスタートするというもの。対応するテレビは、同社のKUROシリーズのほか、シャープのAQUOSシリーズ、そして日立製作所のWoooシリーズが動作確認済み。

 もちろん1080/24p出力やDVDアップスケーリング、ロスレス音声のビットストリーム伝送およびデコード出力に対応する(HDMI接続のみ)。BD-LIVEのストレージは、内蔵の1Gバイトメモリにくわえ、USB接続のHDDやフラッシュメモリで増設可能。「ハリウッドでは、字幕やコメント、トレーラーなど、ダウンロードコンテンツの大容量化が進んでいる。1Gバイトではすぐに足りなくなるはず」(同社)。外付けHDDやメモリは、一般的なFAT16/32フォーマットで使用できる。

 外形寸法は420(幅)×287(奥行き)×75(高さ)ミリ。重量は3.5キログラム。

●ホームシアター向けのスタンダード「BDP-LX52」

 BDP-LX52は、昨年リリースした上位機種「BDP-LX91/LX71」の設計思想を継承した「ホームシアター向けのスタンダード機」だ。DeepColorの48ビット出力に対応するほか、トリプルHD NR、ビデオアジャストモードなどを搭載。「画質面ではBDP-LX71とほぼ同等。LX71からアナログマルチチャンネルなどの端子を省き、金メッキや高音質パーツなどの要素を省いた」(同社)。

 一方、設計が新しいだけに上位機種にはない機能も搭載している。同社はBDP-LX91/LX71で「PQLS」(Precision Quartz Lock System)によるCD音声のジッターフリー伝送を可能にしたが、今回はそれをリニアPCMのマルチチャンネルに拡張。対応するAVアンプとHDMI接続すれば、BDやDVDの再生時にもジッターを抑えてコンテンツが持つ本来の音を伝送できるという。なお、対応アンプについても「今後、発売を予定している」(同社)。

 このほか、1080/24p出力やDVDアップスケーリング、ロスレス音声のビットストリーム伝送およびデコード出力に対応(HDMI接続のみ)。BD-LIVEのダウンロードコンテンツ用に1Gバイトのメモリを内蔵しているほか、USB接続のHDDやフラッシュメモリを増設できる。

●“メディアチェンジ”が始まった

 発表会であいさつに立ったパイオニア・ホームエンターテインメントビジネスグループ国内営業部AVマーケティング課の江里重則氏は、昨年のBDレコーダー販売実績や薄型ハイビジョンテレビの普及を挙げ、「Blu-ray市場は急速に立ち上がりつつある」と指摘する。「BDレコーダーの普及とともにDVDの販売が右肩下がりになり、いよいよ“メディアチェンジ”が起こりはじめた。現在の状況は、2000年から2002年にかけて、VTRからDVDへ切り替わった時と酷似している」(同氏)。

 ただし、世界的な不況によって消費者の価格に対する目はシビアにならざるを得ない。このため他社製品の売れ筋である3万9800円〜4万9800円よりも一段安い2万9800円をターゲットにした「BDP-120」をラインアップした。「DVDのときもプレーヤーが3万円を切ったことが普及の起爆剤になった。BDP-120には戦略的な価格をつけて導入する」(同氏)。

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最終更新:4月15日10時29分

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