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脱線事故のJR西日本車掌、職場復帰と損害賠償を求めて提訴
兵庫県尼崎市で平成17年4月、乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故で、事故車両で乗務していた松下正俊車掌(46)=休職中=が14日、JR西日本を相手取り、車掌として復帰することと100万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
訴状によると、松下車掌は事故後、適応障害などと診断されて入院。19年3月に退院、現在も通院している。その後、「就労可能な状態に回復しつつある」とした主治医の診断書を同社に提出し、車掌として復職するための支援プログラムの作成を要請したが、同社は昨年10月、「乗務員の適正と能力に疑義がある」として車掌としての職場復帰を拒否、駅の事務事業での復帰を示した。
これに対し松下車掌は、車掌が運転士と同様に乗務員手当が支給される特殊な職種と指摘し、「すでに職務を限定する合意が成立しており、配転命令は権利の乱用で無効」と主張。損害賠償についても「事故は自動列車停止装置(ATS)の未配備など同社の安全配慮義務違反が原因で、長期間車掌として就労することができない不利益を受けた」としている。
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