リンゼイさん両親「宙の会」事務局を訪問

　千葉県市川市で２００７年３月に起きた英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん（当時２２）の死体遺棄事件から２年になるのを前に、来日中のリンゼイさんの父ウィリアムさん（５６）と母ジュリアさん（５２）らが２５日、凶悪犯罪の時効撤廃や停止を掲げて結成された東京都千代田区の「殺人事件被害者遺族の会」（宙（そら）の会）事務局を訪れた。

　ウィリアムさんは同会の会員。２月下旬の同会設立発表会に出席できなかったため、今回の訪問となった。リンゼイさんの姉妹も同席した。

　事務局では、世田谷一家４人殺害事件の遺族で同会会長の宮沢良行さん（８０）らと面会。ウィリアムさんは「英国には時効制度はない。日本と英国の法律が違うことに大変驚いている」と話し、ジュリアさんも「人の命を奪ったものは一生、罪に問われるべきだ」と訴えた。

　また、１９９６年に東京都葛飾区で上智大生の次女を殺害された同会代表幹事の小林賢二さん（６２）らが、会設立の経緯などをウィリアムさんらに説明した。リンゼイさんの事件は０７年３月２６日に発覚した。（共同）

　［2009年3月25日12時13分］