週刊争論

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[208] 「新聞」を読まない首相について

投稿者
WEB多事争論編集委員 吉岡 弘行 
投稿日
02/28 11:13

 麻生首相は新聞を読まない理由について国会で「偏っている記事が多い」とした上で「署名のない記事は、自分のことを書いてあるとだいたい違うので、あまり読まない」と答えました。
 おそらく歴代の首相は「全紙」に目を通していたはずです。官庁(法務省・運輸省)を担当していたときには、広報の方が関連の記事をすべてコピーして、各部署の幹部に毎日配っていましたので、官邸でも同じような作業が日々行われているはずです。
 われわれ記者も深い浅いの程度の差はあれ、毎日、主要紙は全紙に目を通しています。「偏っている記事が多い」とおっしゃってますが、民主主義はそもそも多様な意見をぶつかりあわせ、議論をするのが前提です。それこそ「論」も愉しです。
 麻生首相の発言を聞いてまっさきに思ったのが、このサイトの筑紫さんの『サイトメッセージ』です。ひとつの論の専制がおきるとき失われるのは自由の気風。
 学生の皆さんも最近は新聞を読まないという人が増えていると思いますが、新聞は「情報の宝庫」です。単純な事実関係はネットの速報などで簡単に手に入りますが、「社説」や「企画記事」、「読者の声」等々・・・おそらく朝刊一紙で一冊の新書くらいの分量があるのではないでしょうか!麻生さんに限らず、もっと新聞を読みましょう!

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[211] Re:「新聞」を読まない首相について

投稿者
磯永征司 E-MAIL
投稿日
03/01 08:32

 ひとつ、このことで時代、現実を把握してない発言が頻繁に、しかも自覚なく出てくることが分かった。
 ふたつ、ネットでも見ないのでしょうね。それ、何時の事を話しているの?てなこと、頻繁に起きているのではなかろうか。「いまは、こうなってます。」「へー、いつ頃から?」「もう、大分前からです」「あ・そう」。

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[214] Re[2]:「新聞」を読まない首相について

投稿者
松井 寛泰
投稿日
03/01 17:00

卒業1歩手前でいまだ就職先がない学生です。

新聞を読まない生活の中で、首相はどうやって世論の流れを把握しているのだろうか疑問です。まあ他にも読み物はいっぱいあるのかもしれませんが。

就職試験で必ずといっていいほど集団討論があるので、最近は毎日切り抜きで分類わけしながら新聞情報を活用しています。しかし相手方がなかなか旬のお題を出してくれないのでがっかりしていますが・・・

私は福祉を専攻しています。某新聞で、余命短い障害児の母親が子どもの行く末を悲観する記事に後々「励ましの投書が殺到しています」といわれると「あ、今が運動を広めていくチャンスかもしれない」「今が社会的な合意を生み出すタイミングかもしれない」と感じることができます。

それが実際の世論の動きなのか、マスコミが世論をつくりだそうとする力なのかどちらかはわかりませんが、その循環の周辺に多くの人が集まって議論しながらそれを当事者にあった流れに変えていけるような形ができたらいいなと常々考えております。

何にせよ世論に対する影響力も強いですし、議論を生み出す媒介の一つとして新聞の役割はとても重要だと思います。

インプットだけでなくアウトプットする場、知識を活かす場があるともっとみんな読むと思うのですが・・・学生なのになかなかそういう場にめぐりあわないという声を周りからもよく聞きます。
世論がマスコミを動かす、マスコミが世論を動かす、この循環を

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[215] Re[3]:「新聞」を読まない首相について

投稿者
松井 寛泰
投稿日
03/01 17:07

最後の一行は余計でした。すみません。

ちなみに、毎日自分の批判が書いてある新聞を見るのが嫌な気持ちはわからないでもないです・・・しかしこれも「高貴なるものの責任」でしょうか。

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[226] Re[4]:「新聞」を読まない首相について

投稿者
WEB多事争論編集委員 吉岡 弘行 
投稿日
03/02 02:03

 新聞を活用しない政治家・官僚等『高級公務員』と呼ばれる人はハッキリ言って軽蔑します。
たとえ筑紫さん、後藤さん、嶌さん超一流のジャーナナリストは、気になる記事を
スクラップされています。(筑紫さんは過去形になってしまったんですが、キャスタールームを時折尋ねると、無造作にびりびりと破いた記事にアンダーラインをふって人知れず感覚をとぎすませていらしてました)
 スクララップは、慣れてくるとさほど面倒な作業ではありません。野口悠紀夫さんはど、読んだ新聞の1ページを折り曲げておいて、その新聞だけ定期的に見直して切り抜きをされているそうです。
 スクラップの作業をしていると、一読した時は引っかからなかった記事が、切り抜き対象の隣に興味深い記事があったりして、新鮮な反応があります。
 一覧性にも新聞は優れているし、テレビと違って繰り返し読むことにアドバンテージがあります。まぁ、麻生さんは「漫画」で十分だ思っているんでしょうね。
『ゴルゴ13』(名作だとおもいますよ)を愛読していると聞いた中曽根元首相が、そんなに参考になるのかと呼んでみたそうです。感想は「麻生君は馬鹿だね」というものでした。政治に関する古今東西の古典や最新の評論などを読んだ上で、マンガも楽しむというのならまだしも、そもそも彼は「漫画」しか読んでないような感じがします。

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[227] Re[5]:「新聞」を読まない首相について

投稿者
こやぶ
投稿日
03/02 02:14

>>『ゴルゴ13』(名作だとおもいますよ)を愛読していると聞いた中曽根元首相が、そんなに参考になるのかと呼んでみたそうです。感想は「麻生君は馬鹿だね」というものでした


 H な話のゴルゴを読まれたのではないでしょうか?

 でも新聞の内容のひどさは、もう情けないですよ。

 第一、記者が取材に行かないんだもの。

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[247] Re[3]:「新聞」を読まない首相について

投稿者
αβ
投稿日
03/02 23:12

このサイトでアウトプットするというのはどうでしょうか^^

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[229] Re:「新聞」を読まない首相について

投稿者
孤高の熟年
投稿日
03/02 10:49

2月25日の[169]の書き込み「メディアの利用状況」の中で、新聞の利用時間を主としてテレビと対比して、テレビの一日あたり利用時間215分に対し、新聞はたったの38分しかないと述べました。それも世代別に見ると20代が27分、30代が28分であり、60代の58分に引っぱられての数字です。漫画は論外としても、若者は新聞よりもネット(20代で108分、全世代平均で76時間)を志向しているようです。
私は新聞が苦戦している理由として、①ネットの代替性 ②高い料金 ③最終的にゴミの山になる・・・・を挙げましたが、考え方を転ずれば、人々の情報の取得方法が多様化してきただけのことであり、(新聞支持派としては至極残念ですが)新聞がスタートした頃のクオリティ・ペーパーとしての位置に落ち着いてきた、とも言えるのではないでしょうか。
まあ、一国の首相の情報源がネットであるというのなら、まだ救いがありますが・・・・。

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[231] 若者の新聞離れ

投稿者
WEB多事争論編集委員 吉岡 弘行
投稿日
03/02 13:31

 先日、毎日新聞の岸井成格さんとメディア論に関してお話しする機会がありました。岸井さんは、若者が新聞を読まない理由について、携帯の使用料に使うお金が取られ、新聞代を払うのがもったいないと思っていることをまず挙げられました。
これはうなずけますよね。例えば仕送りが月12万円として、家賃に4万円・食費に
4万円・携帯使用料に1万円・光熱費に1万円とすると残り2万円ですもん。これじゃあ新聞は取るのやめようか・・・という感じになるのかもしれません。
 新聞だけでなく書籍やCD、映画など文化教養に使うお金も減っているでしょう。
 それから岸井さんが特に強調されていてびっくりしたのが、「手が汚れるし、カザバってゴミ捨てに出すのが面倒だ」という理由です。最近の新聞は印刷技術が向上して以前ほど手にインクがつかなくなったと思うんですが・・・。
確かに言われてみると、新聞のゴミ出しは面倒といえば面倒ですね。東京など都市圏では広告の量も半端じゃないですし。
 しかし、こうした理由を超えて新聞を日々読むことは大切なんじゃないかと思うのです。以前、007の映画だったか何かの小説だったか・・・記憶が定かじゃないのですが、あるスパイ組織の「凄腕の情報屋」がいて、どういう手段でそんなに情報を入手できるのかと聞かれ「毎日、新聞を熟読していれば誰だってひとかどの情報通にはなれるもんさ」と答えて、「へー」と思ったものです。
 あと岸井さんとの話で気になったのは、「文化面や教育・健康面は充実して来ているけど、政治・社会面は以前に比べ劣化してる部分もある」と少々さみしそうにおっしゃっていたことです。「劣化」というのは、スクープだけではなく、各紙の情報が画一化して、読み物として面白くないということも含まれての発言だと思いました。TVジャーナリズムも対岸の火事ではありません。 

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[233] Re:若者の新聞離れ

投稿者
HH
投稿日
03/02 13:43

記者クラブの権力との癒着、記者同士の取材内容の読み合わせ、差しさわりのある内容はデスクが独自にカットする。 権力側から垂れ流された情報をありがたくおしいただいて、疑うことなくそのとうりに書く。 都合が悪いから書かないでくれといわれれば、はいわかりましたと答える。 こんな新聞、読む必要あるんですか? 国民は馬鹿じゃない。

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[235] Re[2]:若者の新聞離れ

投稿者
孤高の熟年
投稿日
03/02 14:36

それでは何から情報を得るのが宜しいのでしょうか?一部に瑕疵があることを理由に全てを否定する論理に聞こえますが。
比率が減ったとはいえ、込み合った通勤車内で、折りたたんだ新聞を食い入るように読んでいる若者をたくさん目にしますが・・・・・。

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[238] Re[3]:若者の新聞離れ

投稿者
HH
投稿日
03/02 15:10

新聞にまともになってくれという願望ですね。

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[241] Re[4]:若者の新聞離れ

投稿者
HH
投稿日
03/02 15:20

せめてウオッチ ドッグであってほしい。

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[242] Re[5]:若者の新聞離れ

投稿者
孤高の熟年
投稿日
03/02 15:24

HHさんが本当は新聞を愛していることが分かって、安心しました。

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[243] Re[6]:若者の新聞離れ

投稿者
HH
投稿日
03/02 15:47

私 目が悪くなって読みたいんだけど読めないんですよ。
パソコンやテレビは見えるんですが、新聞、活字を読むには
プロジェクターがいるんです。

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[249] Re[7]:若者の新聞離れ

投稿者
投稿日
03/03 01:30

現在19歳の大学生です。新聞については時代に合わないとか批判する力がなくなって権力に迎合するようになったと言われます。そういう部分があることは確かですが僕は新聞に期待しています。麻生首相には各紙の社説を比較し自らの政策を考えることをしてもらいたいものです。新聞を読むようになれば政治を考える力はもちろん漢字を読む力もつくと思います。

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[250] 社説の読み比べ

投稿者
WEB多事争論編集委員 吉岡 弘行
投稿日
03/03 07:18

俊さま
 本当にその通りですね。私がよく愛読くしているのは『毎日新聞』の各紙の社説読み比べです。このコーナーを読むだけでもかなり社によって論調が異なることがわかり、「批評眼」を養えますよ。
 あと、『朝日新聞』夕刊の『素粒子』は面白いですね。例の「鳩山元法務大臣の死神発言」を取り上げて物議をかもしましたが・・・。
 朝日の『耕論』、毎日の『闘論』も参考になりますよ。

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[252] Re[8]:若者の新聞離れ

投稿者
琵琶
投稿日
03/03 11:24

アメリカでは新聞社はどんどん倒産している。 今後、日本ではどうなるだろう?

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[260] Re[9]:若者の新聞離れ

投稿者
琵琶
投稿日
03/03 22:50

今回の小沢問題を新聞がどう伝えるかをよく見てください。
納得できるだけの情報量と解説が出るでしょうか。
つっこみどころ満載であれば、国民をケムに巻くつもりでしょう。
真実を読み解く力が必要です。

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[254] Re[8]:若者の新聞離れ

投稿者
孤高の熟年
投稿日
03/03 16:01

こういう意見を持った若者には拍手を送りたいですね。
私は新聞支持者として、新聞の行く末に若干の不安を抱きつつも、見捨てることなどできません。
ただ、どなたかが述べられていたように、各紙の間の論調に際立った特徴が見られなくなったのも事実です。
右寄り左寄りなどと言うシンプルな分け方でなく、あるテーマについてはA紙とB紙が論調を合わせ、あるテーマでは正反対の主張をする・・・・・などというフレキシブルな捉え方があってもいいのかな、と思います。
これには「作り手」としての新聞社側の責任も重く、社の一大方針とでも言うようなものへの配慮から、舵取りが思うに任せない・・・・こともあるのではないでしょうか。
また、(皆さんもちろん、そうされているでしょうが)新聞の主張を丸呑みしてはいけないということです。リテラシーをもって読む習慣が大切です。
たしかに他のコミュニケーションに較べ、双方向性は低いですが、情報量や(キャンペーンや連載記事などの)記事連続性に関しては、群を抜いていると思います。

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[263] Re[9]:若者の新聞離れ

投稿者
投稿日
03/04 01:23

いずれにしても、あらゆる新聞から情報を得て「自ら」考えることが必要ですね。「この新聞はこう言っているけど、そこは違うと思う」と常に疑問を持つべきだと思います。
 それから、かつて新聞は戦争を煽ったという過去がありますから、そういうところも注視しなければいけないと思います。筑紫哲也さんはこの世の中はひとつの方向に流れやすいことを熟知しておられて戦争を引き起こす事柄には鋭い洞察力、察知力を持っておられたと思います。今の新聞記者その他メディアを仕事としている方にはその辺のことを心得として持っていてもらいたいですね。

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[268] Re:若者の新聞離れ

投稿者
タマ
投稿日
03/04 14:12

何故若者が新聞から離れていくのか。若者の立場から考えたいと思います。

大学に入りたての頃、キャンパスで新聞を読んでたら珍しい目で見られたのを今でも覚えています。吊り革に揺られているサラリーマンやお茶の間のおばあちゃんが新聞を読んでいるのは何も違和感がないはずなのに、なぜ大学生がキャンパスで新聞を読んでいたら変な目で見られるのか!っとずっと不思議でした。そもそも大学生は学業が仕事みたいなもんだから、社会のことを学ぶためにも新聞を見るのは当然だろうと。この大学生と新聞との組み合わせが妙な原因はどこにあるのでしょうか?

私見を述べさせてもらえれば、いくつかの要因があるかと思います。1つ目に「社会に興味がない大学生」ということ。社会に出ていないから、社会に興味がない。もしくは自らが豊かに暮らせる分、社会に興味がない。いずれにせよ、大学生は社会と自らを無関係のものとして捉えているのではないでしょうか。もちろん中には、とても高い問題意識を持って意欲的に動いている大学生はたくさんいます。しかし、総じてキャンパス内のコミュニティで自己を完結させている大学生は多いように思われます。

2つ目に「活字離れ」ということ。これは若者だけでなく、世の中全体の流れだと思います。その根底には、やはり世の中が急激に動いているということがあるのではないでしょうか。
じっくりと活字を読んでゆっくりと思考する、ということを人々は放棄しているような気がします。時間があまりにも無さ過ぎる、だから効率的なメディアを選択する、ということが人々の新聞離れ、特に映像が氾濫している時代しか分からない若者の行動パターンなのではないでしょうか。

こんなことを言うと、「大学生には時間があり余っているではないか、新聞くらい読める時間はあるだろう」という声が聞こえてきます。しかし、私の身の回りでじっくりと活字と格闘している学生はほぼ見当たりません。インターンシップ、資格、ビジネススキルと効率的に社会に出るためのものへと時間を投資している大学生は良く見かけるのですが。もしかしたら、新聞だけでなく、「本が似合わない大学生」という時代がやって来たら・・・と思うと恐ろしくなります。

大学生活は活字と向き合い、じっくりと物事を思考できる最大の場所であるはずです。新聞も間違いなく、その一助になると僕は思います。世の中の流れが早いからこそ、大学生はじっくりと考えて、あるべき未来を追求すべきではないでしょうか。

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[270] Re[2]:若者の新聞離れ

投稿者
投稿日
03/04 14:27

理解します。
今はいろんなところから情報を集められますので、何か1つの情報源をカクとして、自分で肉付けしていけばどうでしょうか? 論文の書き方はこんなところですし、そこへ自分の独自の意見を付け加えれば説得力もついて、社会へも強力なアピールができるようになると思います。  新聞はツールの1つです。

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[789] 削除

投稿者
投稿日

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[327] 続 「新聞」を読まない首相について~韓国から帰国して

投稿者
WEB多事争論編集委員 吉岡 弘行
投稿日
03/07 14:53

 一週間ばかり韓国に出張に出かけていました。取材の過程で、ソウル特別区の金基星議長と面会する機会があり、市議会場を案内されました。韓国では日本以上にインターネットが普及していて各議員の席上にはモニターが設置されていて、ほぼ完全にペーパーレスだそうです。そういえば韓国の記者会見をテレビで見るとほとんど例外なく記者はパソコンに向かっていますよね。
 それから、日本以上にIT化が進んでいると感じたのは公共交通の分野です。
日本もここ数年で鉄道とバスが一緒に清算できるカードが使われ始めましたが、韓国ではそのカード、タクシーでも使えるようになっているのです。(しかもタクシーの運賃が安い!)また飲食店のカードの支払いも紙にペンでサインしません。電子化された装置に電子ペンで漢字を書くとOKなのです。(久しぶりに韓国に出かけたので、そんなの当たり前だよ!という声が聞こえてきそうですが、正直、驚きました)
 さて、そんな韓国社会。私の取材クルーは通訳の女性、カメラマン、音声・照明担当の助手という3人の韓国人のチームでした。(全員がキムさん(笑))
 カメラマンと助手のキムさんは、「新聞はほとんど読まない。ネットのほうがはるかに情報が早いから。若い連中は皆そうなんじゃないでしょうか」と話しました。
 一方、通訳兼コーディネーターのキムさんは「私もインターネットでよく情報をチェックしますが、ネットは記事が要約してあったり、引用先が不明なことがあって一概に鵜呑みできないんですね。仕事がら必要な面もありますが、私は新聞をよく読みますよ」という答えで、移動の車の中でちょっとした「多事争論」になりました。(3人のキムさんはに一致していたのは、日本の首相が「新聞は読まない」といった発言は信じられない、というものでした)
 私は韓国で取材にどっぷりつかっていたため、ホテルでパソコンでインターネットで小沢代表の秘書の逮捕などのニュースを横目でチェックするだけでしたが、自宅に戻って真っ先にやったのは、ここ1週間の新聞を日付順に眺める事でした。
そして気になる見出しや署名記事、識者の意見などはじっくり読みました。
 新聞のいいところは、一覧性にすぐれ、しかもニュースバリューがわかることです。ネットではトップページに「秘書逮捕」「WBC」「芸能人の結婚」といった見出しが並んでいて、こちらからクリックする必要があります。10本の記事を読むのにあっという間に30分たってしまいます。
新聞はその情報の5倍の情報量を10分ほどで得られます。
その合間に週刊誌の広告や他の記事の見出しも眼に入るので、情報量は何十倍かもしれません。
 職業柄、疑り深くなっているので、ネットの便利さと危うさは十分注意してかからねばと思っています。紙と電子媒体の併用のバランスの問題なんでしょうね。

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[348] Re:続 「新聞」を読まない首相について~韓国から帰国して

投稿者
りんりん
投稿日
03/09 12:51

韓国の取材ってもしかしてキムヒョンヒ元死刑囚の件ですか?

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[349] Re[2]:続 「新聞」を読まない首相について~韓国から帰国して

投稿者
WEB多事争論編集委員 吉岡 弘行
投稿日
03/12 15:21

りんりんさんへ
 去年4月に『筑紫哲也ニュース23スペシャル 熱論風発!韓国・李明博大統領があなたと直接対話』を放送したのを覚えてますか?
私は京都の立命館大学の学生と筑紫キャスターが、東京のスタジオと中継するパートの責任者でした。
 その中で、立命館高校1年生の女子生徒が「私たちの学校では来年の修学旅行に向けて学生たちでどのコースに行くか話し合っています。私は韓国コースの実行委員です。韓国を訪れる若い学生に学んでほしいことやおススメの場所を教えてください」と質問する場面がありました。
 大統領はこの質問に大変喜んで「いろいろな見どころがありますよ。青瓦台にメールください」と答えました。
 その修学旅行が実現したので、生徒さん達に同行して取材に行ってきたというわけです。旅のメニューは北朝鮮が作ったトンネルや旧日本軍の刑務所の見学といったハードなものから、地元の高校生との交流やキムチづくり体験、それに青瓦台の訪問と、とっても中身の濃いものでした。
 補充取材をして、来月に放送しますのでご覧いただければ。

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