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最終更新:2009年4月10日(金) 4時41分

敵基地攻撃論、韓国国会で公然と論議

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 韓国では、北朝鮮と軍事力で差がついたとの危機感が高まり、国防政策を見直す動きが出ています。

 「北朝鮮が長距離ミサイルに 転用可能な『ロケット』を発射し、南北間のミサイル競争が加速化される兆しが表れています」(韓国YTN、8日放送)

 射程が大幅に伸びたことについて、韓国のメディアはミサイル戦略で北朝鮮が圧倒的優位に立ったと繰り返し伝えています。

 「(周辺諸国だけでなく)将来は米国本土にも大きな脅威を与えることになり、単純にロケット発射にとどまる話ではありません」(国防研究院 チャ・ドヒョン北朝鮮研究室長)

 国防省は北朝鮮が射程300キロから500キロのスカッドミサイルを600発、1300キロのノドンミサイルを200発保有していると分析しています。

 これに対して、韓国は軍備拡大を抑えようとするアメリカの意向で、ミサイルの射程を300キロまでに制限されています。

 「米韓連合でミサイル戦略の増強をこれから検討していきます」(韓国軍合同参謀本部 キム・ジョンベ准将)

 国会でも“ミサイル脅威論”が噴出しています。北朝鮮全域を攻撃目標に射程を500キロまで伸ばすことが検討され、有事の際にはピンポイントでミサイル基地を攻撃する、いわゆる“敵基地攻撃論”が公然と論議されるようになっています。

 北朝鮮のミサイル発射は、周辺諸国に軍備拡大の火種を確実に植えつけたと言えます。(10日02:54)

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