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最終更新:2009年4月11日(土) 0時10分

週明け両親が帰国、のり子さんらは

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 両親と離れ、1人で日本に残ることになったフィリピン人少女、カルデロンのり子さん。両親の帰国は、週明けの月曜日に迫りました。

 不法入国した両親のもと、日本で生まれたカルデロンのり子さん(13)。両親は今、13日に迫ったフィリピンへの帰国の準備に追われています。大切に閉まい込んだのは、のり子さんの幼い頃の写真でした。

 「つらいですね片づけるのは」(のり子さんの父 アランさん)

 日本で10年以上にわたって暮らしてきた一家は、家族3人での在留を認めてほしいと訴えてきました。しかし、入国管理国の結論は、「のり子さん1人だけなら在留を認める」というものでした。

 「家族3人で日本にいられるということではないので、うれしい気持ちはありません」(カルデロンのり子さん)

 入国管理局は両親について、のり子さんとの面会に限り1年以内の再入国を認める可能性を示していますが、具体的な見通しは、まだ立っていません。

 のり子さんの生活は日本人と結婚し、滞在資格のある母親の妹が面倒をみることになりましたが、両親の不安は募ります。

 帰国が迫る中、のり子さんが風邪で体調を崩す場面がありました。

 「お父さん、お母さん、もしも私を1人で日本に残すだけでも、すごい心配だと思うのに、体調崩しちゃって余計に心配かけちゃって。本当に心配かけたくなかったです」(カルデロンのり子さん)

 「置いていっていいのだろうかって、何回も何回も頭の中で悩んでます。もし何か病気になったりしても簡単に日本に行けないし」(のり子さんの父 アランさん)

 こうしたのり子さんの問題を不安な気持ちで見つめる少女がいます。イラン国籍のジャファニア・メリカさん。のり子さんと同じ13歳の中学2年生です。

 「のり子ちゃんは親と離れちゃうじゃないですか、そうなりたくないなぁと」(イラン国籍 ジャファニア・メリカさん、13歳)

 メリカさんも不法滞在の両親のもと、日本で生まれました。小学6年生の弟もいます。

 「私の国は日本だと思うんですよ。国へ帰れって言われると、私の国はどこなのって。国へ帰れって言われると嫌なんです」(イラン国籍 ジャファニア・メリカさん)

 今月3日、28人の子供たちが都内に集まりました。国籍はペルー、スリランカなど7か国。全員、両親が不法滞在だったために国外退去を命じられた子供たちです。法務省前まで行進し、滞在を認めてほしいと要請しました。

 「電車の運転士になりたいです」
 「サッカー選手になりたいです」
 「(将来の夢は?)家族と日本で暮らしたい」

 8日、のり子さんは中学校の始業式を迎えました。母のサラさんがかばんに詰め込んだのはお弁当です。

 「手作りのお母さんのお弁当が食べられないのはすごく寂しいです」(カルデロンのり子さん)

 日本で勉強を続けたい、のり子さんは両親が帰国する日も普段通りに登校すると話しています。(10日23:40)