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米国防総省のゲーツ長官がF−22を調達打ち切りを初めとする、大規模な調達見直しを発表しました。 ゲーツ米国防長官のF22追加購入中止計画、一部議員が反対へ http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCSW8450.html 上記の日経の記事ですが「F22は、空中でほぼ静止状態を保つ(ホバリング)ことができ」るとありますが、F−35と間違えているのではないでしょうか。 これだけの大規模な削減ですから、すんなり通るはずもなく、議会やメーカーの巻き返しはあるでしょう。 ですからF−22の調達継続も続く可能性はまったくは否定できません。ですが、F―22に関してはぼくは、調達が打ち切られると思います。 メーカーは生産が終わると9万5千人の職がなくなるといいますが、これは眉唾です。F35の生産で吸収できるでしょう。妥協案として、F−22の少数の追加が行われ、F35の生産開始まで「つなぎ」となる可能性もあるでしょう。 さて、空自ですが、ぼくの聞くところによると前空幕長以下、現在の防衛部長やFX室長も未だにF−22一本槍だそうです。「性能が一番いいから」だそうです。 そういうですが、そのような主張が許されるのは現場のパイロット、せいぜい隊司令レベルでしょう。 ですが、実際にF−22を導入する場合、他の候補の機体の2〜4倍の値段になることが予想されるわけです。恐らく1兆円以上余分なコストがかかるはずです しかも運用保守のコストも高くなると予想されています。 現在の陸海空の予算配分は固定化されいますから、空自の予算から賄うとなると、何かを捨てなければなりません。例えばCXをキャンセルするとか、空中給油機をこれ以上買わないとか、いくつか基地を閉鎖するとか必要でしょう。あるいは訓練の予算、定員を削るといった措置も考えられます。 F−22を買ったはいいが予算が不足して訓練が出来ずにハンガーで埃被っています、ということもあり得るわけです。 またこれまでの陸海空の予算配分にこだわらないのであれば、空自は「陸自の師団を1〜2個減らしてください、海自の護衛群を1個減らしてください、それでF−22を買います」とか予算の裏付けを示すべきです。 もっとも海自や陸自がウンというとは思いませんが。 それをせずに、新しい玩具が欲しいと主張し、駄々を捏ねるのは、聞き分けのない子供と同じです。 予算の裏付けもないのにあれが欲しい、これが欲しいというのは無責任です。星をいくつも付けている将官、あるいは政策官庁首脳の言でありません。 無理をしてF−22を導入すればむしろ空自の能力が低下します。 そもそもこの機密の塊を日本に渡すでしょうか。 例えば自衛隊が使用している●●は米国から輸出される際に●●が取り外されています。 これはNSAが「防諜上、日本は信用できない」として許可しないからです。そのような国にF−22の輸出が許可されるのでしょうか。 また、輸出されるにしても相当ダウングレードされるでしょう。そのような機体に他の業務、任務に支障がでるくらい高額の予算を投入すべきでしょうか。 |
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米国の航空機製造業からすれば、仮に規制がなかったとしたら吹っかけ値でも買うであろう日本はネギしょったカモだと思うのですがね。 |
とーりすがり 2009/04/09 23:06 |
ホバリング云々はWSJの記事でしょう。 |
nisin 2009/04/10 00:59 |
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