グルジアの首都トビリシで9日、6万人を超える野党支持者がサーカシビリ大統領の辞任を求めデモを繰り広げました。
この日のデモには、前の国会議長や著名な文化人なども参加し、「サーカシビリ大統領の終わりの始まりだ」などと述べ、大統領の即時退陣を訴えると共に、去年8月の紛争以来、外交関係が途絶えているロシアとの対話再開を求めました。
サーカシビリ大統領もグルジア正教の指導者たちと共にデモの群衆の前に姿を現しましたが、今のところ大きな混乱は起きていません。
サーカシビリ大統領は2004年1月に国民の圧倒的支持を受けて当選し、親米路線を進めてきました。しかし、去年8月に南オセチアに侵攻したことがロシアの軍事介入を招くなど、急激な親米反ロシアの路線に対し一部の国民の間で不満が高まっていました。(10日02:29)