静岡空港(6月4日開港)を2500メートル滑走路で運用する完全開港の障害となっている立ち木の除去をめぐって県と地権者の大井寿生さん(49)=島田市湯日=は6日、同市内の空港建設事務所で2回目の協議を行った。双方の説明によると、早期の完全開港を目指す県側は4月下旬に立ち木を伐採するよう求めたが、大井さんは5月初旬に着手する考えを崩さず、隔たりは埋まらなかった。
大井さんは協議後、記者団に、栽培している茶の収穫期を迎えるため「立ち木伐採の時期は5月の連休明けにしたい」と改めて説明した。県側は「4月下旬の着手は難しいことは分かったが、5月の連休前の可能性はまだあると思う」と述べ、なお伐採時期の前倒しを探りたい考えを示した。【竹地広憲】
毎日新聞 2009年4月7日 地方版