モルドバの首都・キシニョフで7日、議会選挙の結果に反対する学生などおよそ2万人が抗議行動を繰り広げ、警官隊と衝突しました。
モルドバでは5日に議会選挙が行われ、ロシア寄りの政策を進める政権与党・共産党がおよそ50%の得票を集め、勝利しました。
これに反対する首都キシニョフの学生や野党支持者などおよそ2万人が7日、首都中央の広場で反対の集会を開き、選挙のやり直しやボローニン大統領の退陣などを訴えました。その後、反対勢力は議会や大統領府などへ侵入し、警官隊との衝突が続いています。また、群衆の投石などによって警官12人が負傷しています。
モルドバでは当初、EU寄りの政策を進めていた共産党がエネルギー問題などをきっかけにロシアへの傾斜を強めたことから、EUへの出稼ぎで生活を維持する労働者層を中心に不満がくすぶっていました。(07日22:43)