広島市の秋葉忠利市長は6日、市役所で記者会見し、オバマ米大統領が5日のチェコでの演説で明らかにした核兵器廃絶を目指す包括構想について「核兵器のない世界の実現に向け、決意を明確に示した意義は大きい」と歓迎した。
秋葉市長は、オバマ大統領が「核兵器を使用した唯一の国としての道義的責任」との表現で廃絶への努力を誓った点に触れ、「米国には廃絶への道徳的義務があるとの認識に立ち、21世紀の米国の立場を示した」と積極的に評価した。
また、広島の被爆者の間で、核テロ対策として米政府が1年以内に主催する「世界核安全サミット」の広島誘致を求める声が出ていることについて、秋葉市長は「広島で開く意義は大きい。意向は伝えたい」と述べ、オバマ大統領の広島訪問とともに機会をとらえて実現を働きかける意欲を示した。今後の訪米時には大統領との面会も要請していくという。
|