【ソウル=牧野愛博】北朝鮮は弾道ミサイル「テポドン2」の改良型とみられる機体の打ち上げについて、米中ロ3カ国に事前通報した。韓国の情報機関、国家情報院が6日朝、国会情報委員会関係者との懇談会で説明した。
通報の具体的な時間や内容は明らかになっていないが、北朝鮮はおおよその発射時間帯を3カ国に伝えた模様だ。米国を通じ、韓国にもこの情報が伝えられたため、李明博(イ・ミョンバク)大統領は5日午前に国家安全保障会議を招集したという。
北朝鮮はオバマ米政権との対話には積極的とされる一方、中ロ両国は「人工衛星であれば、国連安保理決議違反に問うのは難しい」との考えとみられる。3カ国に事前通報することで、今後の交渉を有利に運びたい意図があった可能性がある。