最終更新: 2009/04/07 20:32

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ソマリア沖海賊対策のため派遣された海上自衛隊の護衛艦がジブチ港に入港

ソマリア沖の海賊対策のため派遣された海上自衛隊の護衛艦が6日、ジブチ港に入港した。しかし、この日も台湾漁船が海賊に乗っ取られる事件が発生していて、課題は山積している。
護衛艦「さざなみ」が6日、拠点となるジブチ港に入港した。
甲板には、最初の護衛活動を終えた隊員の姿も見えた。
3月30日、アデン湾に到着した護衛艦「さざなみ」と「さみだれ」は、そのまま護衛活動を開始し、これまでに3回の護衛活動を行っている。
3日には、シンガポール船籍から救援要請が入り、急きょ音響装置を使って追い払うという想定外の事態も発生した。
第8護衛隊五島浩司司令は「護衛任務に支障がないという判断のもとに、そちらの方に向かわせた。特に問題はなかったというふうに考えています」と話した。
海上警備行動では、護衛対象が日本に関係する船舶に限定されるため、外国船からの要請で、仮に武器の使用が必要となった場合は、難しい判断を迫られることになる。
一方、海賊側も手口を変えつつある。
2008年12月、イエメン沿岸警備隊などにより拘束されたソマリア海賊は、イエメン漁船に乗っているところを発見された。
他国の漁船を乗っ取り、当局の目をかいくぐろうとしていた。
アデン中央刑務所には、海賊の容疑で身柄を拘束されたソマリア人22人が収容されている。
アハマド・アリ容疑者は、「自分は漁師だ」と、容疑を真っ向から否認している。
しかし、船からは多数の武器が発見されている。
アハマド・アリ容疑者は「身を守るために武器は持っていた。(海賊が)漁師の船を狙うのは、食料があるからだ」と話した。
次々と手口を変える海賊を前に、海上警備行動でどこまで対応できるのか、護衛艦の活動はこれから本格化する。

(04/07 13:26)


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