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“リアル女性”を詳細に解説…アキバ系にバカ売れの本

ATフィールド解除から始めよう

 最近、アニメやネット、ゲームなど2次元の世界を愛好するオタクたちの会話の中に「リア充」なる造語が飛び交っている。“現実(=リアル)が充実”している人たちを指す言葉で、きわめて大ざっぱに言えば、2次元キャラクターではなく“リアルな彼女”がいる男に対する、羨望と多少の皮肉を込めた呼称だ。オタクの聖地、東京・秋葉原の書店では、そんな「リア充」になるための指南書が大人気で、軒並み売り切れの事態となっている。

 「この種のサブカル本が在庫切れするのは異例。この売れ行きには、ただただ驚いています」

 こう話すのは先月28日、リア充になるためのハウツー本「リア充宣言」(オタク開発委員会、1575円)を発行した遊タイム出版(大阪)の川森田康隆さん。初版1500部は一気に売れ、急きょ増刷に入ったという。実際、夕刊フジが秋葉原の書店を調査したところ、ほぼすべての店で完売。辛うじて大手書店で最後の1冊を入手した。

 「リア充宣言」は、一般的な男性向け恋愛指南書をさらにやわらかく、詳細かつ丁寧にした印象。オタクに通じる言葉が随所にちりばめられているのが特徴で、《女の子に対するこころのATフィールドを解除することから始めよう》といった調子。ATフィールドとはアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で使われる“心の壁”のことだ。

 もちろん、オタクではない人も楽しく読める。たとえば、「より多くの出会いをつかむための準備」として、《Tシャツやポロシャツをタックイン(ズボンに入れる)するのはやめよう》《ベルトはズボンと靴に色を合わせる必要があるんだよ》。「出会いをつかもう」編では《まずは相手を認識することが大切だけど、認識しただけでは次の展開には進まないぞ》と指南。

 一方で、“免疫”の少ないオタクたちに向けて《自分のために祈ってくれる女の子》(=宗教勧誘)や《彼女がほしい人の弱みにつけこんでくるお商売》(=キャッチセールス)への注意も呼びかけている。

 《たまには休肝日ならぬ休PC日をとって》というアドバイスは、いかにもオタク向けの表現だが、《どうしてデートをする(必要がある)のか?》といった、ある種本質的な問いにもキチンと応えている。

 著者である「オタク開発委員会」の代表女性(25)は「オタク向けのエッチのためのハウツー本が話題になりましたが、『それ以前に出会いのハウツー本がほしい』といった声が多く聞かれた」のが発刊のきっかけという。

 予想外の売れ行きについては「性的描写にあふれた2次元女性と混同することなく“リアル女性”の本当の良さを知ってもらえればうれしい。『スイーツ』(=主に若い女性をバカにするネット用語)などと女のコを毛嫌いせず、みなさん『リア充宣言』してください」と話している。

ZAKZAK 2009/04/06

リア充

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