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名古屋大に初の学内学童保育所

2009年4月6日

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 子育て中の研究者らを支援しようと、名古屋大学は今夏にも、教職員や学生らの小学生の子どもを預かる学童保育所を、学内に設置する。夜遅くまでかかる研究に配慮し、一般の学童保育所よりも遅い午後9時まで利用できるのが特徴だ。全国の大学で初の試みだといい、「モデルケースになれば」と話している。

 同大によると、預かるのは小学校卒業までの児童で、定員60人。近隣なら小学校まで車で迎えに行く。平日の放課後のほか、夏休みなどの長期休みの期間だけの利用もできるという。

 すでに0歳児から就学前までの乳幼児を預かる学内保育所を設けており、増築して整備する。

 同大の男女共同参画室の佐々木成江特任准教授の説明では、女性研究者にとって子どもの小学校入学時は「小1の壁」とも呼ばれ、出産時に次ぎ、研究を断念する第二のピークになっている。「ポスドク(ポストドクター=任期付きの博士研究員)など不安定な雇用で働きながら子どもの迎えで早く帰らないといけないと、研究をやめてしまう人も多い。育児と研究が両立できるように支援をしたい」と話す。

 文部科学省などによると、国内の大学や企業などで働く研究者のうち、女性の割合は07年度末で13%。米国(34%)や英国(26%)など他の先進国より低く、女性が研究を続けられる環境作りが課題になっている。(太田航)

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