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タリバンが少女をむち打ち パキスタン
このニュースのトピックス:紛争・クーデター・革命
【ニューデリー=田北真樹子】パキスタン北西辺境州のスワト地区で、17歳の少女が、義父と性的関係をもったとして、イスラム原理主義勢力タリバンのメンバーからむち打ちを受ける場面がテレビで放映され、パキスタン国内で衝撃が広がっている。スワト地区は治安回復を望む州政府が武装勢力の主張を受け入れ、3月中旬からイスラム法が導入されている。
映像では、大勢の男性が取り巻くなか、2人の男性に上半身と下半身を押さえられた少女が、もう1人の男性からむち打ちを受け、「やめて」と懇願する様子などが映し出されている。
タリバン側はこの映像の存在を認めたうえで、「少女は夫以外の男性と家から出てきたから、罰を受けなければならない」として、むち打ちは妥当だと述べた。一方、地元タリバンの司令官が少女に求婚したが、少女の父親が拒否したための報復との説もある。
一部の報道によると、映像は住民の携帯電話で広がり、テレビでも繰り返し放映された。特に事件が起きたのがイスラム法が導入されたスワト地区だけに衝撃は大きく、中央政府は事実関係の調査を指示した。スワト地区を管轄する州政府側は「映像はイスラム法が導入される前の1月の出来事だ。政府と武装勢力の合意を妨害しようとする勢力の仕業だ」と反発している。
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