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警部補が拳銃自殺か 福岡県警若松署

2009年4月6日20時39分

 6日午後1時ごろ、北九州市若松区の福岡県警若松署1階にある拳銃庫で、同署総務課の男性警部補(39)が頭から血を流して倒れているのが見つかった。警部補は病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。県警は警部補が銃の数の点検中に自殺を図ったとみている。県警の内規では、銃の点検は2人以上で行うことになっていたが、この時は警部補が1人で拳銃庫内に入っていたという。

 県警監察官室によると、警部補は同日午後1時ごろ、総務課長から許可を得て拳銃庫のかぎを受け取り、中に入った。直後に銃声がし、署員が駆けつけたところ、うつぶせに倒れていたという。右のこめかみ付近を1発撃っており、自らの銃が腹の下にあった。拳銃庫のロッカーの上に家族あての遺書とみられるメモがあったが、自殺の動機は書かれていなかったという。

 拳銃庫では1日3回、総務課員らが銃の数をチェックしていた。拳銃庫のかぎは副署長か総務課長が、銃ごとのロッカーのかぎは各署員がそれぞれ保管。ただロッカーにはすき間があり、銃があるかどうかは、確認できるようになっているという。

 警部補は3月31日付で、昇任に伴って県警本部の地域部から同署に異動。県警の村上正一・首席監察官は「拳銃による職員の死亡事案が発生したことは誠に遺憾」とコメント。動機を調べるとともに、銃の点検について内規違反がないよう指導を徹底する。

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