MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。
[PR]

ニュース: 事件 犯罪・疑惑事故・災害裁判写真RSS feed

「赤ひげ先生なぜ…」 評判の獣医家族 大阪火災4人死亡 (1/2ページ)

2009.4.6 12:00
火災で焼けた民家(中央)=6日午前9時35分、大阪市住吉区で(共同通信社ヘリから)火災で焼けた民家(中央)=6日午前9時35分、大阪市住吉区で(共同通信社ヘリから)

 「優しい赤ひげ先生がどうしてこんなことに」。6日早朝に発生した、4人が命を落とした大阪市住吉区の民家火災。激しい炎が、幸せな家族の暮らしを奪った。亡くなった獣医の中谷孝さん(54)を知る主婦は「とても優しい人柄で、捨て犬を助けてもらった恩がある」と悲しみに暮れた。

 「火事や、火事や」。午前5時前、近所の住民らの大声が住宅街に響いた。中谷さん方近くに住む主婦(76)はその直後、「お母さん、お母さん」と泣き叫ぶ女性の声を聞き、合間に「怖い、怖い」という男性の声も交じっていたという。

 大阪市消防局が現場に到着した際には、長女の果さん(20)が外におり、消防隊員に「まだ、中に人がいるんです」と必死に助けを求めていた。

 別の近所男性(64)によると、出火当時は火柱などは見えなかったが、中谷さんの自宅ははっきりと見えないほど黒い煙が立ちこめていた。「まさか自分が住む家の近所でこんな大惨事が起こるなんて」と驚いた。

 中谷さんは自宅から北東約300メートルの場所で「帝塚山動物診療所」を経営。妻の尚子さん(49)はトリマーとして犬の毛刈りなどを手伝い、仲むつまじい夫婦だった。

 近くに住み、家族をよく知るノンフィクション作家の今井美沙子さん(62)は15年前に中谷さん夫妻を取材したことがあり、著書「わたしの仕事」(理論社)で取り上げた。

 「頑固なくらいまじめで純粋な人。きれいごとは言わない。飼っているネコが調子が悪いと、すぐに往診に来てくれた」と話した。

このニュースの写真

火災で焼けた民家(中央)=6日午前9時35分、大阪市住吉区で(共同通信社ヘリから)
[PR]
[PR]
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2009 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。