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重症患者搬送で照会4回以上、奈良が最多

3月19日22時34分配信 医療介護CBニュース


 重症患者の搬送受け入れで今年度、医療機関に4回以上照会した件数は、昨年度より345件増の1万4732件に上ることが、総務省消防庁と厚生労働省の合同調査で分かった。4回以上の照会数が全体に占める割合を都道府県別に見ると、奈良が12.5%で最も多く、次いで東京(9.4%)、埼玉(8.7%)、大阪(8.2%)などが続いた。

 調査は1月20日-2月26日、全国806の消防本部を対象に実施。今年度に救急車で搬送された466万6727人のうち、(1)重症患者(2)妊婦と出生後1週間未満の新生児(3)小児(4)救命救急センターなど―の4つのケースについて調べた。

 (1)で、医療機関での受け入れまでの照会回数が4回以上だったのは1万4732件で、全体の3.6%。さらに、6回以上は5138件、11回以上は903件で、最大照会回数は49回だった。
 また、現場での滞在時間が30分以上だった搬送は1万6980件(全体の4.1%)で、45分以上は4440件、1時間以上は1663件だった。受け入れを断った理由では、「処置困難」が22.3%と最多で、次いで「手術中・患者対応中」(21.0%)、「ベッド満床」(20.0%)、「専門外」(11.9%)などが続いた。
 これらを都道府県別に見ると、4回以上の照会回数が全体に占める割合の全国平均3.6%と、現場滞在時間30分以上の搬送が占める割合の全国平均4.1%を共に上回ったのは埼玉、千葉、東京、神奈川、大阪など10都府県で、首都圏や近畿地方など大都市部が多かった。

 (2)で照会回数が4回以上だった搬送は749件(4.6%)で、滞在時間が30分以上だったのは1029件(6.3%)。(3)では、4回以上の照会が9146件(2.8%)、滞在時間30分以上では5905件(1.8%)だった。
 また、二次以下の救急医療機関への受け入れ照会の後、患者が最終的に救命救急センターなどに搬送された(4)のケースでは、4回以上の照会が1万6721件(3.7%)で、滞在時間が30分以上かかったのは1万9876件(4.4%)あった。


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最終更新:3月19日22時34分

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