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小沢代表:「続投」に理解求める 民主・議員総会で説明

民主党参院議員総会に臨み、フラッシュを浴びて目をこする小沢一郎代表=国会内で2009年3月27日、藤井太郎撮影
民主党参院議員総会に臨み、フラッシュを浴びて目をこする小沢一郎代表=国会内で2009年3月27日、藤井太郎撮影

 民主党の小沢一郎代表は27日午後、国会内で開かれた参院議員総会で、公設第1秘書の政治資金規正法違反罪による起訴後初めて、党所属の衆参国会議員に対し、事件の経過や代表職についての考えを説明。「私の不徳のいたすところであって大変申し訳ないが、私どもの主張を皆さま方にご理解たまわりながら頑張っていきたい」と述べ、当面の続投に理解を求めた。

 小沢氏は冒頭、「国民の皆さんに心配をかけたことをおわびしたい」と陳謝。「今回の逮捕、強制捜査はいまだかつてなかったことであり、納得はできない。そのまま認めるということは、私個人ではなく、日本の民主主義のあり方にかかわることだ」と強調した。

 そのうえで「何とか次の総選挙で政権交代を実現するということが私の政治活動の集大成だ。その大目標に向かって頑張りたい」と述べ、代表続投に対する意欲を示した。ただ一方で「そのことを基準に私の行動を決してまいりたい」とも述べ、今後も次期衆院選への影響を基準に進退を判断する考えも改めて示した。

 小沢氏は参院議員総会に続き、衆院議員に対しても同日午後2時20分からの代議士会で同様の説明をする。いずれも本会議前に通常開催される会合だが、今回は「時間が足りない」などとして全議員が集まる両院議員総会の開催を求める声が相次いだ。執行部はこれに配慮し、通常非公開で行う参院議員総会を全て報道陣に公開。代議士会も時間を通常の倍に延長することを決めた。

 小沢氏は参院議員総会に先立つ27日午前、党本部で中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会の李建国副委員長と会談し、「我々民主党はお国との友好関係をさらに発展させていかなければならないという考え方だ」と述べた。

 一方、同党の長妻昭政調会長代理は27日午前、国会内で記者団に、小沢氏の進退について「政権交代に影響が出てきた場合はご自身に何らかの判断があると思う」と辞任の可能性に言及。党内から早期辞任論が公然と出ていることに対しても「民主党は開かれた政党なので、いろいろな意見を出してみんなで考えていくことになる」と述べた。【渡辺創】

毎日新聞 2009年3月27日 11時39分(最終更新 3月27日 13時44分)

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