西松建設の違法献金事件で、民主党の小沢一郎代表の公設秘書が24日、政治資金規正法違反罪で起訴された。小沢氏は同日夜の会見で続投を表明したが、各陣営の受け止め方はさまざまだ。
民主党が推薦する吉田平氏(49)は25日、JR新松戸駅などで鳩山由紀夫幹事長らと街頭演説。「推薦してくれた民主を信じて、隠さずにやっていきたい」と訴えた。陣営は今後も「民主推薦」を前面に出す考えだ。しかし、陣営幹部は「いい影響にはならない。辞めた上で応援に来てくれるのが一番いい」と話し、同党県連の河野俊紀幹事長も「影響はゼロとはいえない」と懸念する。
八田英之氏(64)は、「違法献金事件で政治を変えてほしいという声をもらっている。それができるのは私だけ」と主張してきた。陣営は「選挙の後半戦は政治とカネが大きな争点になる」とみる。
一方、森田健作氏(59)は流山市内などで街頭演説したが、この問題には触れなかった。陣営関係者は「政党の推薦を受けずにやっている。『中央の政争の具になってはいけない』と訴えてきた」と話す。
白石真澄氏(50)は、JR新浦安駅前で街頭演説し、「小沢代表の秘書が起訴されたが、私はクリーンで透明性の高い信頼できる県政を実現したい」と述べた。西尾憲一氏(58)は「想定されていたことで影響はない。これからも政策をアピールしていきたい」と話した。【斎藤有香、柳澤一男、倉田陶子】
毎日新聞 2009年3月26日 地方版