エルサレム(CNN) イスラエル警察当局者は2日、右派主導のイスラエル連立政権の外相に就任した極右「イスラエル我が家」のリーベルマン党首を同日、収賄、資金洗浄や詐欺などの疑いで事情聴取したと発表した。
娘が経営するコンサルタント会社を通じ、収賄した疑いなどが持たれている。娘も聴取を受けた。外相は無罪を強調、聴取には政治的意図が絡んでいると主張している。外相の広報担当によると、聴取の対象の疑いは過去13年間くすぶっているもので、外相は当局の調べに協力していると述べた。
リーベルマン外相は、アラブ人排斥などを唱える強硬右派。今回の聴取で、発足したばかりのネタニヤフ政権は大きな不安材料を抱えることになった。
リーベルマン外相は1日、前政権がパレスチナ和平交渉の本格再開の下敷きとした2007年の米アナポリスでの合意に触れ、拘束性を持つものではないとの見方を示していた。オバマ米政権はイスラエル、パレスチナ両国家の並存などを盛り込んだ同合意を今後のパレスチナ和平交渉の基礎にしており、外相の発言は交渉の難航を予知させるものとなっていた。