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なんで麻生首相の支持率が上がるのさ!?

●質問の仕方で巧みに誘導

 報道各社の世論調査で「小沢辞任すべし」が6割を超えた。これはこれでしょうがないとして、不可解なのは麻生首相の支持率や自民党の支持率が上昇していることだ。

 この間、いったい麻生や自民党が何をやったのか。自民党にも西松違法献金がらみの疑惑議員はゴマンといるし、「自民党には捜査が及ばない」と口を滑らした官房副長官にベッタリだ。09年度予算が成立したのも衆院の再可決だから、当たり前。本当におかしな国民たちだ。世論調査に詳しい明大教授の井田正道氏(計量政治学)はこう言う。

「『高速道路料金一律1000円へ引き下げ』と『定額給付金の支給』がちょうど世論調査と重なり、明るさが出たこともあるでしょう。しかし、それだけではありません。どの社も世論調査では、首相にふさわしい人は麻生さんか小沢さんかと聞いている。選択肢が2つしかないため、小沢さんの評価が下がれば、麻生さんの評価が上がる。最近は、2つの選択肢を行き来する『スイングボーダー』といわれる層が2〜3割いて、そういう人たちが世論を決めるようになっているのです」

 社説などで「小沢はダメ」のムードをあおり、「どっちがいい」と聞けば、麻生が喜ぶような結果が出てくるのだ。これじゃあ、世論誘導だ。それでなくても、電話調査では「質問の作り方で回答が変わる」というのが専門家のジョーシキだ。

 例えば、「検察捜査」に関する問い。共同通信も朝日新聞も、小沢が辞任すべきかどうか聞いた後で、〈小沢氏が検察を批判していますが、その主張(説明)に納得できますか〉と質問している。

「世論調査には『もちこし効果』といわれるものがあって、前の質問の答えが次の質問の答えに影響するのです。質問の主語が小沢さんではなく、『民主党』であれば違った答えになるし、『検察の捜査は適当だったか』という質問にすれば、結果はかなり違ったでしょう。電話調査では、質問の趣旨を理解できず、『えっ』などと聞き返されることが多く、いろいろな枕詞を並べて背景説明することもあります。当然、説明の仕方によって、回答は誘導されます」(電話リサーチ会社幹部)

 この世論調査をもって、麻生官邸は浮かれ、民主党は小沢辞任論が高まり混乱している。新聞社のサジ加減でどうにでもなる世論調査が政治を変えてしまうのだから恐ろしい。

(日刊ゲンダイ2009年3月31日掲載)


関連ワード:
麻生太郎  世論調査  自民党  民主党  朝日新聞  
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