千歳市の市立中1年の女子生徒(13)が昨年6月、いじめをほのめかす書き置きを残して自殺を図った問題で、女子生徒の両親が弁護士3人を代理人に立てた。代理人となった秀嶋ゆかり弁護士らは30日、道教委、市教委、学校に対し、生徒らに対する再調査を求めるとともに代理人との話し合いを要請する文書を送付した。
会見した秀嶋弁護士は「市教委や学校は『いじめはなかった』とするスタンス。これ以上(保護者と)話し合いをする姿勢がみられない」と、代理人による申し立てに踏み切った理由を説明した。4月10日までの回答を求めている。
一方、女子生徒が自殺を図った翌日の全校集会後、学校側が生徒に書かせた命の大切さについての作文を、学校側が昨年10月に廃棄処分していたことが分かった。秀嶋弁護士は「事後の対応として極めて不適切」と、学校側を批判した。【久野華代】
毎日新聞 2009年3月30日 22時55分