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新年度:スタート 決意新たに 辞令交付式、開所式など各地で /福島

 ◇厳しい時代、立ち向かい

 09年度が始まった1日、県や市町村では新採用職員に対する辞令交付式が行われたほか、医療施設などの開所式も各地で開かれた。それぞれ不況や医師不足など課題を抱える中、厳しい時代に立ち向かう決意を示し、新年度のスタートを切った。

 ◆支援施設開所◆

 「県南障がい者就業・生活支援センター まごころステーション」の開所式が、白河市中町の市民交流施設マイタウン白河であった。同センター管理者の金沢登志子さんが「障害を持った人の支援要請に応えるのが使命。安心して暮らせるよう取り組みたい」と抱負を述べた。

 職員3人が常駐。身体や知的障害者らの就業支援などの相談に応じ、障害者を雇用したい企業の相談にも当たる。前身の県南就業サポートセンターでは、年間約2000件の相談を受け付けたため、同センターにも同規模の相談が寄せられると見込んでいる。

 センターは県社会福祉事業団が県などから業務委託を受け、県内6地方ごとに設ける計画だ。既に4地方で設置され、県南は5番目。【和泉清充】

 ◆診療所に衣替え◆

 医師の確保難などで、泉崎村立病院から運営形態を変えた「泉崎南東北リハビリテーション・ケアセンター 泉崎南東北診療所」が診療を始めた。

 同村立病院(病床数70)は村内唯一の病院だったが、医師を十分に確保できず受診者が減少、苦しい経営が続いていた。村から運営を委託された財団法人脳神経疾患研究所(郡山市)は、介護老人保健施設(定員85人)と診療所(内科など6診療科)に変更することを決め、村が施設改修費を負担して衣替えした。老健施設には約90人の入所希望があるという。

 開所記念式で小林日出夫村長が「この日を迎えられてほっとしている。多くの人に利用してもらいたい」とあいさつした。【和泉清充】

 ◆医師が着任◆

 南相馬市立小高病院(同市小高区、99床)に小林信巳医師(47)が着任し、市役所で辞令交付式が開かれた。専門は外科と消化器科。中通りの民間病院に勤務していたが、同病院の医師募集に応募し採用された。

 同病院には07年度に常勤医が6人いたが、昨年医師の退職が相次ぎ、市が時間外勤務に対する「特殊診療手当」の上限を1カ月10万円増額するなど待遇を改善した。常勤医は4人となるが、6月末で眼科医1人が退職予定という。小林医師は「自分が培ってきたものを発揮し、小高に貢献したい」と抱負を述べた。【今井美津子】

 ◆県職員に辞令◆

 県は新採用職員の辞令交付式を福島市の自治会館で開いた。96人が新しいスーツに身を包み、公務員としての新しい門出を迎えた。

 生活福祉総室の谷地洋紀さん(22)は「地方自治体に求められる役割は多様化しています。課題に正面から向き合い、活力に満ちた福島県のため全力を傾けます」と誓いの言葉を述べた。佐藤雄平知事は「過去経験したことのない景気悪化で、県内も厳しい状況が続いている。県民生活の現場を知り、県民の目線に立って仕事を進めてください」と訓示した。

 今年度の採用者は昨年度より18人減少した。【関雄輔】

 ◆ちびっ子集まれ◆

 郡山市こども総合支援センター(愛称・ニコニコこども館)が市役所西側の隣接地にオープンした。

 家庭相談室やプレイルーム、一時保育室、子育て図書館、キッズシアター、多目的ホールなどを備え、不登校児童や引きこもり児童を支援する「ふれあい学級」と「すこやか学級」、カウンセリング室も設置されている。

 営業不振の旧「ホテルラフィーネ郡山」(地下1階、地上6階)の土地・建物を06年に市が買い取り、08年9月から全面改修した。総事業費は13億6800万円。【坂本智尚】

毎日新聞 2009年4月2日 地方版

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