2009年4月1日 12時18分更新
4年前、羽咋市の病院で、交通事故で入院した当時79歳の女性を手術ミスで死亡させたとして業務上過失致死の疑いで書類送検された内科の男性医師に対し、金沢地方検察庁は嫌疑不十分として起訴を見送りました。
この男性医師は羽咋市的場町の公立羽咋病院に勤務していた38歳の内科医です。
男性医師は平成17年の1月、交通事故で左足をケガして入院した79歳の女性に対して血栓を取り除く手術を行った際、首から管を挿入したときに誤って心臓を傷つけ、2日後に死亡させたとして、おととし業務上過失致死の疑いで書類送検されました。
男性医師は調べに対して「手術ミスはなかった」と否認を続けていて、金沢地方検察庁は▽そもそも心臓の傷はほんとうに管を挿入したときについたものなのかどうかや▽この手術では管の挿入中に心臓が傷つくことは避けられないことだったのかどうかなどについて調べを進めてきました。
その結果、「管の挿入と心臓の傷に因果関係があるとは言い切れない」と結論づけ、嫌疑不十分として31日までに男性医師の起訴を見送りました。
公立羽咋病院は「患者の方が亡くなられたことは事実であり病院としては今後も引き続き医療技術の向上に努めて参ります」と話しています。