前橋放送局

2009年4月1日 12時33分更新

県内救急病院をHPで公開


全国的に救急搬送された患者が受け入れを断られるケースが問題となっていますが、群馬県は、ホームページなどに、患者の症状に応じて3つのレベルで治療を行う県内の救急病院の名前を具体的に公開し、県民に利用してもらうことになりました。

県は救急医療の連携をどのように進めていくか、計画をつくりました。
それによりますと、救急医療を患者の症状に応じて、▼「初期救急」、▼入院治療も行う「第2次救急」それに、▼集中治療室・ICUを備えて高度な治療もできる「第3次救急」の3つのレベルに分類し、前橋や高崎、太田館林など10の医療圏ごとに、それぞれのレベルの医療機関の名前を具体的に示しています。
県は、県内の医師会や医療機関などの了解を得て、これらの医療機関を4月から県のホームページなどで公開することにしています。県によりますと、県内の救急医療は、▼入院治療も行う「第2次救急」が95もあるもののそのほとんどが前橋と高崎の医療圏に集中しているということです。
一方で、▼「第3次救急」は、群馬大学付属病院と前橋日赤病院、それに、国立病院機構高崎病院のわずか3つしかありません。
県では、今後、こうした地理的な偏りを解消していきたいとしています。