笑福

フリーペーパーを見て、「近海の魚が手頃に食べられる居酒屋」と紹介があったので、興味を持ったのですが、ネットで検索したところ、「シャンパンのハーフボトルを勧められ飲んだところ、一人1万円を超えてしまいビックリ」「メニューに料金が全くのっていないので、怖くなって料金をいくつか聞きながら、試しにポテトサラダ、ほうれん草牡蠣バター、グラスビール3人分を頼んだら、会計が1万円、おかしいと思って聞いたら『正月料金ですので』とものすごい言い方をされた」等々、不安になる情報が出て来たので、一件目には行きませんでした。
帰路で通りかかり、店頭には値段付きのボードがあって、そんなに価格も高くないように感じたので、好奇心で入店したのですが…。

まずは入店時に、席料チェック。「あなご飯だけメインで食べたいんですけど、食事だけでも出来ますか？」と。
付きだしチャージ付きますけど、600円です、と言われ、納得して入室。
カウンターのところには、値段が書いてない時価のものばっかり。
ウチワエビが食べたかったので、値段をきいたら、「一匹1000円」でした。
小さめのエビが出て来て、身は小指くらいでした。
キモが食べたくて、頭部をつついて食べていたら「そこは食べるとこじゃないですので」と店員に注意されました。キモは美味しい部分だし、注意されるほど下品な食べ方していなかったんですが…。
ビックリして見上げたら、大将が「味噌汁にするとすごい美味いんですよ、しましょうか？」と勧めてきました。
食べてはいけない所だと指摘しながら、食べることを勧めるなんて…変だと思いました。それに、お味噌汁にしたら、手間賃で800円くらいとられる気がしたので、断りました。
ちなみに、後で分かったのですが、私が頼んだ「すだちサワー」が全然薄くて、何故だろうと思っていたんですが、同行者が頼んだ「みかんジュース」のほうに、何故かアルコールが入っていたのです。これは、凡ミスでしょうが、ありえない事でしょう。
あなごメシは、調理場じゃない所から出てきたのが大変気になりました。味は、薬味強過ぎて、身はバサついていました。
他のお料理は食べていないので、全体の味の評価は分かりませんが…。

隣の席もやはり観光客で、勧められて「シャンパン」を開けさせられていました。

「お勘定！」と席を立ったら、頼みももしないデザートが出ました。「要りません、食べませんっ」と思わず言ってしまいました。 飲食店でキレたことなど、人生で一度も無かったのに…。
滞在時間、20分ほど。あなご飯、エビ１匹、問題のオレンジジュースとすだちサワー、以上で２人で4000数百円。 いい勉強代でした。

これが、いかにも高そうな小料理屋だったり、寿司屋だったりしたら、行く方も覚悟して行きますし、問題ないでしょう。一人一万円以上の勘定でもかまわないでしょう。でも「居酒屋」とうたうなら…、どうなのだろう、と思います。