当初は独自のVMとその上で動く言語群の一つとして開発が開始されたプログラミング言語「DT」ですが、より高速にそしてマルチプラットフォームで動く言語処理系を目指し、LLVMを用いたコンパイラの開発にシフトしたのは、DTエンジニアの皆様もご存知のことかと思います。
しかしながら、速度および柔軟性を追求していく過程で、既存のハードウェアあるいはOSの制約を受ける現状では限界が見えてきました。そして、DT開発コミュニティでは、「むしろ専用のハードウェアを開発し、基礎となるシステムから開発環境に至るまで全てDTで書き直してしまった方が良いのではないだろうか」という意見が大勢を占めるようになって行きました。
そう、本日皆さんにお知らせしたいのは、次世代のInformation Technologyを支えるプラットフォームとなるべく開発された、DT Machineについてです。「DTにとって最適なシステムとは、マシンとは、一体どのようなものであるべきだろうか」それだけを徹底的に考え、本当に細かい部品一つ一つまで見直し生まれた現代技術の粋を、今日この日にお披露目することができることを本当に幸せに思います。
DT Machineは今後あらゆる分野で皆様の生活を支えていくこととなるでしょう。その第一歩として、まずは次のようなケースでの導入を進めて行くことを計画しています。
- 今後より速度・可用性・柔軟性が求められていく、Webサーバ
- 高度な処理能力と過酷な環境に耐えられる耐久性が必要な、宇宙ステーションのコアモジュール
- 夏の風物詩、扇風機
現在はまだ検証段階ではありますが、いずれ皆様の身の回りの全てがDT Machineによって支えられる日も遠くないと、我々DT開発チーム及びDT Machine開発チームは信じております。今日という、人類の歴史に偉大な一歩が刻まれた日を、一緒に祝福しましょう!
2009年4月1日、さいたま某所より。
なお、プログラミング言語DT及びDT Machine関する詳細な資料は、The DT Projectにてご覧頂けます。