りんごを売りつける際、1万円札を受け取りながら「今の1000円だったよ」と嘘をいい、さらに1万円を支払わせる手口で金を騙し取ったとして、暴力団幹部の男らが警視庁に逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、新宿区の稲川会系暴力団幹部、ホロ岩勝彦容疑者(61)ら2人です。
警視庁の調べによりますと、ホロ岩容疑者らは、リンゴの訪問販売業者を装って杉並区の住宅を訪問。「青森の高級リンゴ5個を1900円で買ってくれ、お金が嵩張るから大きいお金で払って欲しい」と話し、8100円のつり銭を持って女性が1万円札を支払うよう誘導しました。
しかし、女性から1万円札を受け取ると、「奥さん今のは1000円だったよ」と嘘をついて、女性に新たに1万円札を支払わせた疑いが持たれています。
「やっぱり目つきが怖かったので、さっさと買えば帰るだろうと。気持ち悪かったので1個だけ(食べて)、あとは近所に配りました」(被害にあった女性)
警視庁の取り調べに対し、ホロ岩容疑者らは「間違いなく1000円だった」と容疑を否認していますが、ホロ岩容疑者の車からはりんごおよそ250個が見つかっていて、警視庁は同様の手口で犯行を繰り返していたとみて追及しています。(31日17:58)