2009年3月31日 12時33分更新
常勤の医師がいなくなる見通しだった胆振のむかわ町の穂別診療所で、医師が退職を撤回するなど医師の確保に一定のめどがつきました。
穂別診療所は、夕張市の医療法人からの医師の派遣が31日で期限を迎えるほか、在籍した最後の1人も31日退職する予定でした。しかし、むかわ町によりますと、その医師が退職を取りやめることを町に伝えたほか、夕張市の医療法人に移籍した元所長も5月以降、診療所の常勤の医師として復職することを伝え、去年の年末に3人いた常勤の医師のうち2人が確保できる見通しになりました。
NHKの取材に対して2人の医師は「夕張市の医療法人からの医師の派遣が終わることになり、穂別地区の地域医療にかかわれない見通しになったほか、住民から常勤の医師の要望が強まったため、診療所での勤務を決めた」と話しています。
このため、診療所に常勤する医師がいない事態は回避される見通しになりました。
ただ2人の医師だけでは足りないため、むかわ町では4月1日以降、苫小牧市医師会などから医師の派遣を受ける方針です。