元酪農家で民主党農林漁業再生本部長を務める山田正彦衆院議員が今月、「小説 日米食糧戦争・日本が飢える日」(講談社)を出版した。財源面などで批判を浴びがちな党の政策を、近未来小説でPRするという奇策だ。
異常気象などで各国が食糧輸出規制に走り、自給率4割の日本はパニックに。そこへ登場した「民生党内閣の中沢総理」が農業者戸別所得補償制度を導入し、若者が農村に戻って自給率が上向く――。世界的な食糧高騰の一因とされる輸出規制に絡め、看板政策のメリットを訴える。
ただ、小沢代表の反応はいま一つ。執筆中は「書く時間があるなら選挙活動しろ」、本を手渡した際は「選挙準備は大丈夫か」とたしなめられたという。(蔭西晴子)