現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 政治
  4. 国政
  5. 記事

小沢代表の進退、23日も民主党内は沈黙が支配(1/2ページ)

2009年3月24日3時2分

 違法献金事件で公設秘書が逮捕された小沢民主党代表の進退をめぐり、勾留(こうりゅう)期限前日の23日も沈黙が党内を支配した。党執行部は捜査が伸びなければ続投の方向でレールを敷くが、小沢氏のもとで衆院選に臨む不安も党内に強い。小沢氏の進退判断が世論から支持されるのか、じっと見守っている。

 23日夕、東京・音羽の鳩山会館での「伴侶の会」。鳩山由紀夫幹事長が招いた民主党議員の夫人らの前で、菅直人代表代行がこう踏み込んだ。「党全体で難関を乗り切り、来年のこの会は小沢総理のもと、ぜひ首相官邸で行うことを期待する」

 先週末から、菅氏と鳩山氏は「小沢続投」を想定して党内環境を整えてきた。19日に小沢氏と鳩山氏が、翌20日には菅氏を加えた3人が続けて会食。鳩山氏は地方での講演で、政権交代への小沢氏の熱意は揺るがないと重ねて強調し、「代表の決断を党一丸となって支える」と訴えた。

 小沢氏は今回の捜査を異例で不公正だと訴え、「検察に屈しない」という姿勢を貫いている。そんな小沢氏を目の当たりにした菅、鳩山両氏は、進退論議は党内の混乱を深めるだけとの危機感を強めたようだ。23日夜も、2人は今後の対応を協議した。

 今回は小沢氏に別の援軍もいる。検察の捜査手法に疑問を唱える党内の法曹出身議員らだ。23日、その一人は鳩山氏と会い「裁判になれば勝算はある」と助言。小沢氏と距離を置く仙谷由人、枝野幸男両元政調会長も弁護士だが、小沢氏への批判を控えている。

 だがこれも、24日に秘書が政治資金規正法違反罪での起訴にとどまるなど事件が発展せず、民主党への逆風がやむことが前提だ。秘書が別件で再逮捕されたり、世論調査で党の支持率の下落が続いたりすれば、衆院選前に党の顔をすげ替える「小沢降ろし」の動きが生まれかねない。

前ページ

  1. 1
  2. 2

次ページ

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内