「横浜事件」第4次請求再審裁判 横浜地方裁判所、裁判を打ち切る免訴を言い渡す
戦時中最大の言論弾圧とされる「横浜事件」の第4次請求の再審裁判で、横浜地方裁判所は、裁判を打ち切る免訴を言い渡した。
横浜事件は戦時中、雑誌の編集者らが治安維持法違反の疑いで逮捕され、有罪になるなどしたもので、今回の再審裁判では、終戦直後に有罪が確定した元編集者の故・小野康人さんの遺族が無罪判決を求めていた。
30日の判決で、横浜地裁は、無罪か有罪かを判断せず、裁判を打ち切る免訴を言い渡した。
そのうえで、「免訴確定後に、刑事補償請求を行えば、有罪か無罪かについての判断が示され、一定程度は名誉回復を図ることができる」と指摘した。
遺族らは今後、控訴せず、刑事補償請求を行う予定。
(03/30 14:15)