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宮崎・大阪の「変化」千葉にも 森田氏知名度に県民期待(1/2ページ)

2009年3月29日22時33分

写真:当選を決め、万歳する森田健作氏=29日午後8時52分、千葉市中央区、越田省吾撮影当選を決め、万歳する森田健作氏=29日午後8時52分、千葉市中央区、越田省吾撮影

写真:当選を決め、支持者から花束を贈られる森田健作氏。右は妻美子さん=29日午後8時52分、千葉市中央区、越田省吾撮影当選を決め、支持者から花束を贈られる森田健作氏。右は妻美子さん=29日午後8時52分、千葉市中央区、越田省吾撮影

 宮崎、大阪の「変化」を千葉県民も求めたのか――。29日に投開票された千葉県知事選で、知名度で勝る森田健作氏(59)が初当選を果たした。前回、堂本暁子知事に接戦で敗れてから4年。宮崎県の東国原、大阪府の橋下両知事の誕生を見た有権者は、「千葉を全国に売り込めるのは私だけ」「千葉から国に物を申す」という訴えに期待した形だ。

 午後8時50分、千葉市中央区の選挙事務所に当選を決めた森田氏が現れた。あふれかえる支援者たちにもみくちゃにされながら壇に上がって天を仰ぎ、「ありがとうございます」と頭を下げた。「4年間、絶対あきらめないという情熱をもって突っ走ってきた。堂々と中央にもの申し、新しいかっこいい千葉県を私はつくっていきたい」と拳を突き上げた。そのあと事務所前で、自身が総監督を務める地元の野球チームの選手らの手で胴上げされ、繰り返し宙を舞った。

 前回、立候補表明で出遅れながらも、自民党県議の支援を受けて現職・堂本暁子知事の足元を脅かした森田氏。今回、「この戦いに敗れたならばもう二度と政治はしない」と不退転の決意で臨んだ選挙だった。

 「森田と一緒に千葉を変えよう! 森田と一緒に首都圏を、日本を、千葉から変えよう!」。駅前で演説する森田氏に聴衆は足を止め、携帯電話のカメラをさかんに向ける。演説を聴いていた千葉市稲毛区に住む主婦(36)は「元気があって、何かやってくれそう」。

 持ち味は、豊かな表情に派手な身ぶりと抑揚をつけた演説。選挙運動を通じて71年のヒット曲「さらば涙と言おう」が演説会場に流れ、事務所開きでは本人が熱唱した。公約には、成田―羽田のリニアモーターカーの開通、アクアライン通行料の800円化、中学生までの医療費の無料化のほか、道徳教育の推進やジェンダーフリー教育の見直しなどを掲げるが、中身には踏み込まず、「千葉から国を変えよう」と繰り返した。

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