栄村診療所の市川俊夫医師(81)が27日、退任した。島田茂樹村長は「無医村になる危機を救ってくれた功績をたたえたい」と語り、「赤ひげ先生」に感謝状を贈った。
市川医師はこの日午前、最後の診察を終えると、役場の村長室に招かれた。島田村長が「1年間本当にありがとうございました」と礼を述べ、村の伝統工芸品の桐下駄(きりげた)を贈呈。市川医師は「都会とは違う人情があった。皆さんに感謝され、やりがいを感じた」と振り返り、職員に見送られながら役場を後にした。
後任には、新潟県津南町立津南病院に勤務した佐々木公一医師(68)が4月に着任する。【大平明日香】
毎日新聞 2009年3月28日 地方版