チベット民族、募る不満 解放記念日「支持しない」【成都(中国四川省)28日共同】中国チベット自治区は28日、区都ラサで「農奴解放記念日」の祝賀大会を開き、共産党統治の正統性と成果をアピールしたが、チベット民族居住地域では住民らが「党が制定した記念日など支持しない」と不満を募らせている。当局が昨年3月の暴動再発を警戒し、厳しい警備を続けていることも反発拡大の背景だ。 チベット自治区のトップ、張慶黎共産党委員会書記は祝賀大会で「共産党の指導がなければ、チベットの繁栄した今日とさらに素晴らしい明日はない」とあいさつし、2020年までに「全面的な小康社会(いくらかゆとりのある社会)」を実現すると強調した。 しかし、自治区や周辺地域では外国人の立ち入り禁止が続き、四川省成都市のチベット民族居住区でも28日、多数の武装警察部隊が抗議行動などを警戒。省内のカンゼ・チベット族自治州から来た僧侶や商店主は「『解放記念日』は共産党が制定しただけだ」と口々に不満を語った。 【共同通信】
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