南アフリカ共和国 Republic of South Africa

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本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

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南アフリカに対する渡航情報(危険情報)の発出(2008/11/04)


 ●ヨハネスブルク、プレトリア、ケープタウン及びダーバン
    :「十分注意してください。」(継続)

地図1 
☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)南アフリカでは本年9月25日、辞職を迫る与党アフリカ民族会議(ANC)
  の決定により、大統領任期満了(2009年4月)前に辞任に追い込まれた
  ムベキ前大統領の後任として、国民議会(下院)において、モトランテ
  与党ANC(アフリカ民族議会)副総裁が大統領に選出されました。こう
  した動きはあったものの、南アフリカの政情は基本的に安定していま
  す。一方、周辺諸国からの不法移民を含む貧困層の増加、外国人に組織
  された犯罪シンジケートの活動、安易に銃器が入手できること等から犯
  罪は非常に多く、特に都市部及びその周辺地域で多発しています。
   また、これらのシンジケートにより偽造された身分証、契約書、証明
  書などが氾濫しており、これらを用いた詐欺による日本人被害者が出て
  います(下記3.(1)(ハ)参照)。

(2)ヨハネスブルグやプレトリア等の都市部では、武装強盗、強姦、窃盗
  等の犯罪が多発しており、レストランや一般の住居等が武装強盗に襲わ
  れる犯罪が増加傾向にあります。特に最近は、窃盗などが減少したのに
  対して強盗の発生件数が増加しているため、人的被害が出る恐れが高く
  なっています。
   また、ヨハネスブルグのダウンタウン地区に立ち入った邦人旅行者に
  対する強盗被害も頻発しています。

(3)低所得者の間には、好転しない失業率や労働条件等への不満が潜在的
  に存在しているため、各種労働団体が行うデモやストライキでは、参加
  者が暴徒化する傾向にあります。このため、当局による取締りも厳し
  く、デモ行為を鎮圧するために催涙弾や放水車が用いられることもあり
  ます。
   また、これらの不満が外国人排斥に向かうことがあり、2008年前半に
  は、ヨハネスブルグ及びプレトリアにおいて、他のアフリカ諸国からの
  不法移民が地元民の襲撃を受けて死亡する事件が発生しました。

2.地域情勢
  :「十分注意してください。」
(1)ヨハネスブルグ
   ヨハネスブルグのダウンタウン地区(カールトンセンター付近からヨ
  ハネスブルグ中央駅及びヒルブローに至る地区)では、殺人、強盗、強
  姦、恐喝、暴行、ひったくり、車上ねらい、麻薬売買等の犯罪が時間、
  場所を問わず発生しています。
   上記地区に位置するヨハネスブルグ中央駅付近や長距離バスターミナ
  ル等においては、邦人旅行者が付近を通行中に路上強盗(突然背後から
  首を絞めて複数で襲い所持品を奪う等)に襲われる事件が頻発していま
  す。これらの事件は白昼、人通りが多い所でも発生しており、中には長
  距離バスから下車した直後に襲われた例もありますので、可能な限り公
  共輸送機関の利用は避け、同地区には立ち入らないようお勧めします。
  なお、タクシーの利用については、信頼できる業者が少ないため、旅行
  者の方にはお勧めできません。
   また、タウンシップ(いわゆる黒人居住区)内においては、他のアフ
  リカ諸国からの不法移民をねらった襲撃事件が発生しており、暴動など
  が発生する危険性もありますので、立ち入ることは極力避けてくださ
  い。
   比較的安全とされてきたヨハネスブルグ郊外においても、ショッピン
  グセンター内の銀行や宝石店に武装強盗団が押し入り、警備員や駆けつ
  けた警官との間で銃撃戦となった事例が増えています。
   また、在留邦人がよく利用するレストランの営業時間中に拳銃強盗が
  押し入り、店からだけでなく客からも金品を強奪する事件も発生してい
  ます。

(2)プレトリア
   首都プレトリアは、ヨハネスブルグの北方約70kmに位置していること
  もあって、犯罪発生傾向もヨハネスブルグと似ており、セントラル地区
  において強盗や窃盗等の犯罪が日常的に発生しています。同地区以外の
  マメロディ地区、サニーサイド地区、プレトリア・ウエスト地区でも武
  装強盗や殺人・強姦といった凶悪事件、スマッシュ・アンド・グラブ
  (下記3.(3)(イ)参照)、カージャック、自動車・バイク盗、車
  上ねらいが多発しています。
   タウンシップにおいても他のアフリカ諸国からの不法移民を狙った襲
  撃事件が発生しており、暴動などに発展する危険性がありますので、立
  ち入ることは極力避けてください。
   最近は、邦人が居住している郊外のブルックリン地区においても一般
  住宅への武装強盗の襲撃事件が増加しており、治安は悪化しています。
  また、プレトリア駅周辺やバスターミナル付近では、日中でも邦人旅行
  者が路上強盗(首絞め強盗)に遭う事件が報告されておりますので、鉄
  道ないしバスを利用される方は、あらかじめ宿泊先又は旅行業者等に送
  迎車を依頼するようにしてください。また、市内に滞在中は、周囲に対
  する警戒を怠らず、身の安全を第一に考えて慎重に行動してください。

(3)ケープタウン
   犯罪件数は高水準で推移しており、主に強盗、窃盗、ひったくり、置
  き引き、ATM詐欺(親切を装った窃盗やスキミング)などの一般犯罪が
  多発しています。また、外国人観光客で賑わうウォーターフロント地区
  や市内高級ホテル、レストランでも置き引き等、邦人旅行者の被害が多
  数報告されていますので注意が必要です。
   タウンシップには、ギャング、麻薬密売業者、売春婦等が多く存在す
  る地域が沢山あり、迷い込むと非常に危険ですので、訪問を希望する場
  合には、ガイド付きツアーに参加する等、団体で行動することをお勧め
  します。加えて市街地(特にロングストーリートやケープタウン中央駅
  周辺)においても、麻薬密売業者等が多く、邦人旅行者の路上強盗被害
  も報告されていますので、昼夜を問わず一人歩きは極力避け、やむを得
  ず単独で行動する場合は人気のない場所に迷い込まないように御注意く
  ださい。
   また、バスや電車等の交通機関においてもスリや恐喝等が発生してお
  り、最近では、乗り合いタクシー(通称「タクシー」、「ミニバス」)
  に扮した車両(運転手と乗客がグル)に客をおびき寄せ車内で金品を強
  奪するという事件も複数件発生していますので、人気がなく不慣れな場
  所からの乗合いタクシー利用は極力避け、特に夜間は短距離であっても
  信頼のおけるタクシー(メーター付きのもの等)を手配するようにして
  ください。

(4)ダーバン
   治安状況は悪く、殺人、住居侵入強盗、路上強盗の犯罪が多発してい
  ます。昼夜を問わず市中心部では一人歩きは避け、慎重に行動する必要
  があります。市中心部の国際会議場と隣接の高級ホテル周辺、海岸沿い
  のマリーンパレード通りにある高級ホテル街でも、散策中の邦人旅行者
  が強盗やひったくりに遭う被害が発生しています。また、同市郊外のホ
  テルでもロビー等での置き引き事件が発生していますので、注意が必要
  です。

  つきましては、上記の各地域に渡航・滞在される方は、犯罪や事件に巻
 き込まれないよう、それぞれの情勢を踏まえ、十分注意してください。

3.滞在に当たっての注意
  旅行者及び滞在者は、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避ける
 ようにしてください。また、外務省、在南アフリカ日本国大使館、在ケー
 プタウン出張駐在官事務所、現地関係機関等より最新情報を入手するよう
 努めてください。滞在に当たっては、「安全対策基礎データ」を参照する
 とともに、下記の各事項についても十分注意してください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
 (イ)南アフリカへの渡航に当たっては、観光目的で滞在期間が90日以内
   の場合には、査証(ビザ)は不要ですが、事前にパスポートの残存有
   効期間が30日以上あること及び南アフリカ入国時に未使用の査証ペー
   ジが1ページ以上あることを確認してください(南アフリカを経由し
   て第三国へ行く場合にも同様ですので、少なくとも訪問国数分の未使
   用のページが必要となります。)。到着時の入国審査で、査証欄に余
   白がなかったために入国を拒否される邦人の事例が後を絶ちません。
   また、外出時にパスポートを所持していなかった邦人旅行者が警察に
   拘束されるという事件も発生していますので、滞在中は常にパスポー
   ト等の身分を証明できるものを携行するようにしてください。
 (ロ)昼夜を問わず銃器やナイフ等を使用した強盗事件が発生していま
   す。万一これらに遭遇した時は、生命に危険が及ぶ可能性があります
   ので、武器を所持している相手に抵抗したり、相手を刺激するような
   行為や言動を避けてください。
 (ハ)ナイジェリアを舞台として頻発する国際的詐欺事件(いわゆる「419
   号事件」)が南アフリカにおいても頻繁に発生しており、邦人の被害
   も度々報告されていますので十分注意してください。
    この事件は詐欺だけに止まらず、武装した犯人による監禁、身代金
   要求といった犯罪手口も出てきております。2008年9月には偽の商取
   引におびき寄せられた日本人出張者が誘拐され、身代金を要求される
   事件が発生しましたが、南アフリカ警察により無傷で救出されまし
   た。しかし、外国人被害者の中には殺害された例がありますので、十
   分な注意が必要です(詳細については、「安全対策基礎データ」及び
   広域情報を参照してください)。
 (ニ)銀行やATM機等から現金を引き出した直後に強盗に襲われる被害や、
   カード情報の読み取り機を仕掛けられたATMを介して、現金が不正に
   引き出される事件が多発しています。人通りの多いショッピングセン
   ター内であっても安心できません。ATMから現金を引き出す際は周囲
   の状況に注意を払うようにしてください。
 (ホ)いわゆるタウンシップには、極力立ち入らないでください。また、
   タウンシップに限らず、多数の人が集まる場所でデモや暴力事件を見
   かけた場合は、当事者だけでなく、見物人も含めて暴徒化し、略奪行
   為に発展する可能性がありますので、直ちにその場を離れてくださ
   い。

(2)観光旅行者向けの注意事項
 (イ)大都市の中心部及び周辺地区では、外国人旅行者に対する路上強盗
   やレストラン強盗、恐喝、スリ、ひったくり等の犯罪が日常的に発生
   しており、邦人の被害も報告されていますので、同地区ではこれらの
   被害に遭わないよう最大限の注意を払ってください。不幸にして強盗
   に遭遇してしまった場合には、抵抗するかえって危害を加えられる恐
   れがあります。
 (ロ)西ケープ州等では、これまでにも邦人旅行者が植物や昆虫の違法採
   取で逮捕され罰金刑となる事件が発生しています。貴重な動植物や昆
   虫が生息する南アフリカでは、自然保護の観点から近年取締りが強化
   されています。不用意に動植物や昆虫等の採取等はせず、南アフリカ
   の法律を遵守してください。
 (ハ)電車、バス、ミニバス(ブラックタクシー)等の公共交通機関の利
   用は可能な限り避けてください。列車内における犯罪被害が増加して
   います。また、駅やバス・ターミナル付近では白昼の人通りが多い場
   所でも、外国人旅行者を狙った路上強盗が頻発しており、邦人旅行者
   の被害も頻繁に報告されています。

(3)長期滞在者向けの注意事項
 (イ)交差点で停車中に助手席側窓ガラスを割り、座席においてあるバッ
   グ等を強奪する「スマッシュ・アンド・グラブ」が多発していますの
   で、車のドアは必ずロックし、助手席等外部から見える場所にバッグ
   やウエストポーチ、貴重品等を置かないでください。ちなみに、女性
   一人での運転は被害に遭いやすい傾向にあります。また、ヒッチハイ
   クしている者は乗せない、暗闇では停車しない等の注意も必要です。
 (ロ)住居侵入強盗やレストラン強盗及び、帰宅途中に不審車両に追尾さ
   れ武装強盗に襲われるといった邦人の被害例が増えていますので、住
   居等の防犯対策に万全を期すとともに、外出の際には犯罪に巻き込ま
   れないよう身の周りの安全に十分注意してください。ただし、最近の
   犯罪傾向からして、強盗被害に遭う可能性が高くなっていますので、
   万が一強盗に遭遇した場合の対応や、被害の速やかな回復を図るため
   クレジットカード等の番号を控えたり緊急連絡先を用意するなどの対
   策も併せて講じてください。
 (ハ)過去に正規の労働許可(労働査証)を取得するよう、南アフリカ内
   務省より警告を受けたにもかかわらず、業務のためとして、労働査証
   を取得せずに90日以内の南アフリカ滞在を繰り返す例が報告されてい
   ます。この場合は、たとえ所属会社内では長期出張の扱い(現地への
   転勤扱いではない)であっても、あらかじめ在京南アフリカ大使館か
   ら労働査証を取得するようにしてください。
 (ニ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですの
   で、到着後遅滞なく最寄りの在南アフリカ日本国大使館又は在ケープ
   タウン出張駐在官事務所に「在留届」を提出してください。また、住
   所その他の届出事項に変更が生じたとき又は南アフリカを去る(一時
   的な旅行を除く)ときは、その旨を届け出てください。
    なお、在留届は、オンライン在留届電子届出システム
   ( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。
   また、郵送、FAXによっても行うことができますので、在南アフリカ
   日本国大使館まで送付してください。

(4)隣国のナミビア、モザンビーク及びジンバブエの危険情報にも御留意
  ください。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680
 ○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
              http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
 ○在南アフリカ日本国大使館
  住所:259 Baines Street, corner Frans Oerder Street, Groenkloof,
      Pretoria 0181, Republic of South Africa.
  電話: (27-12) 452-1500
  FAX : (27-12) 460-3800〜1
 ○在ケープタウン出張駐在官事務所
  住所:2100 Main Tower, Standard Bank Center, Heerengracht,
      Cape Town, 8001, Republic of South Africa
  電話: (27-21) 425-1695〜6
  FAX : (27-21) 4182116


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