都内を中心に43店舗の焼き肉店を経営する「叙々苑」が、「黒毛和牛」と表示し、販売していた焼き肉セットに、交雑種の牛肉を混ぜていたことがわかり、農水省は28日、再発防止などを求める指示を行った。 農水省などの調べによると、叙々苑は04年11月から今月上旬にかけ、カタログやインターネットで「うまさ極上黒毛和牛」と表示し、販売した焼き肉セットに和牛にホルスタイン種を掛け合わせた交雑種の牛肉を使用していた。
このセットに使われた牛肉のうち、約3割が交雑種の牛肉で、もも肉を「ロース」と表示していたこともわかった。
このため、農水省は28日付で叙々苑に対し、表示の是正や再発防止を指示した。叙々苑は、これまでにこの商品を2442セット販売したという。