(cache) 山陰中央新報 - 「浜田・江津赤ひげメール」　医師確保対策

島根ワイド : 「浜田・江津赤ひげメール」　医師確保対策

手紙を封筒に入れる浜田市地域医療対策課の職員ら

　浜田圏域の医師確保対策として、浜田、江津の両市が地域医療情報を届ける狙いで実施している「浜田・江津赤ひげメール」への新規登録を促すため、両市外に住む浜田高校出身の医師を対象に、地域医療の実態を知ってもらってＵターンを促す手紙を二十七日、発送した。

　手紙は浜田市の宇津徹男市長、江津市の田中増次市長の連名で記されたＡ４判。二〇〇六年七月から地域を離れて暮らす医師や医学生を対象に、ＪＲ浜田駅北側に十一月に移転オープンする国立病院機構・浜田医療センターの整備状況などの情報を配信する「浜田・江津赤ひげメール」の新規登録を促す。

　浜田市のホームページから登録を受け付けている。現在の登録数は五十六人で、医師確保の実績はまだない。このため、浜田市市民福祉部地域医療対策課が、医師不足の解消に向け、登録数を増やすことが必要と判断。手紙の発送を一月に計画し、江津市健康長寿課などに意向を伝えた。

　一九六九－二〇〇五年に同校を卒業した人が対象で、同対策課によると初めての試み。第一段は約五十人分で、この日は同対策課の職員が手紙や返信用はがきを封筒に入れ、発送した。今後、随時行う。

　〇八年度の浜田圏域の常勤医数は百八人で、医師の充足率は７０・１％と、松江８２・４％、出雲８０・７％と比べて低い。同対策課は浜田医療センターや済生会江津総合病院（江津市江津町）、開業医などの医師確保を想定している。

　同対策課の山本多寿夫係長は「まずは医師を対象に始め、ゆくゆくは不足している看護師などにも対象を広げたい」と話した。

('09/03/28 無断転載禁止)

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