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人工心肺担当医、二審も無罪 東京女子医大女児死亡事故

2009年3月27日15時3分

 東京女子医科大病院(東京都新宿区)で01年3月、心臓手術を受けた小学6年平柳明香(あきか)さん(当時12)=群馬県高崎市=が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた元同病院医師佐藤一樹被告(45)に対して控訴審の東京高裁は27日、一審に続いて無罪判決を言い渡した。

 平柳さんの手術では人工心肺が使われ、佐藤医師が操作を担当していた。しかし手術中に人工心肺の循環回路に血液を引き込むことができなくなり、平柳さんは重い脳障害を負った。

 判決は、死因について、脱血管の位置不良などにより、送血が続けられているのに相当な時間にわたって脱血がうまくいかず、頭部に血がたまった可能性が高い、と指摘。「佐藤被告による人工心肺装置の操作に起因するとは認められない」と検察側の主張を退けた。

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