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和田峯選手 防衛戦を延期

2009年03月26日

写真

シャドーボクシングをする和田峯選手=9日、田川市の筑豊ジム、水野義則撮影

 ■交通事故けが考慮

 筑豊ボクシングジム(田川市)は25日、同ジム所属の東洋太平洋ライトフライ級王者・和田峯幸生選手(27)が29日に同市総合体育館で予定した初防衛戦を延期すると発表した。日本ボクシングコミッション(JBC)や対戦相手の所属ジムにも伝えた。和田峯選手が16日、交通事故で軽傷を負ったためで、選手の安全を考慮した。29日は初防衛戦を除く7試合が行われる。

 筑豊ジムの井上通文会長によると、和田峯選手は試合前の減量に入っていた16日午後、自宅がある直方市内の国道で軽乗用車を運転していてトラックと衝突し、首などに軽傷を負った。骨などに異常はなく経過も良好で、いったんは出場を決めた。ところが、23日に和田峯選手が頭痛や吐き気を訴えたため、井上会長は24日からJBCのコミッションドクターの判断を仰ぎ、25日午前に初防衛戦の延期を決めた。この日、頸椎(けい・つい)ねんざなどで3週間の安静・加療が必要と診断されたという。

 和田峯選手は治療中も試合に臨む強い意志を示し、食事制限を続けていたが、井上会長は選手の安全を優先した。初防衛戦の日程は5月をめどに調整に入るという。

 29日は午後1時半から、同ジム所属の日本スーパーフライ級7位の丸山大輔選手(30)やプロデビュー戦となる小野晃輝選手(18)らが出場する7試合を予定している。

 ■「絶対やる」治療中も減量
 東洋太平洋王座の初防衛戦にかける和田峯幸生選手(27)の決意は、事故で負傷しても揺らがなかった。首などに痛みはあったが、「絶対やります」と言い切られ、筑豊ジムの井上通文会長もつきっきりで治療に立ち会い、可能性を模索した。強い意志を示すように、和田峯選手は病院で受ける点滴に「体重が増えないか」と心配ばかりしていたという。ライトフライ級の体重のリミット(48・97キロ)まで、あと3キロほどだった。

 「非常に残念」。25日午後、田川市役所で記者会見した井上会長は、こう切り出した。延期した理由については「選手同士が万全の状態でやるのが試合。治療に専念して次のステップを考えないといけない」。安全を第一に考えての決断だった。

 東洋太平洋タイトルを奪取した昨年11月、和田峯選手は田川市内で開かれた祝勝会で語った。「強くなりたい。その思いでジムに入った」。高校時代の入門から11年でつかんだ王座。積み重ねた戦績は29戦25勝(19KO)3敗1分。今回、延期はされたが、初防衛戦までの時間は、そう長くない。「筑豊から世界王者」へつながる本当の強さを身につけるのは、多くの試練を乗り越えてからだ。(奥正光)

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