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ボクシング:東洋太平洋Lフライ級・王者の和田峯選手、初防衛戦を延期 /福岡

 ◇交通事故で全治3週間

 プロボクシング東洋太平洋ライトフライ級王者・和田峯幸生選手(27)が交通事故で全治3週間のけがをしたため、29日に予定されていた初防衛戦が延期されることになった。所属する筑豊ボクシングジムの井上通文会長(59)が25日、明らかにした。同日、日本ボクシングコミッション(JBC)にも連絡、了承された。延期期間は未定。当日の興行はメーンイベントを変更して開催される。

 井上会長によると、事故は今月16日、直方市中泉の国道200号バイパスで発生した。軽乗用車を運転していた和田峯選手が脇道から国道に出ようとした際、国道を直進してきた2トントラックと衝突したという。

 トラックの運転手にけがはなかったが、和田峯選手は吐き気と腰の痛みを訴え、一時入院。1週間後、再び頭痛と吐き気を訴えたため、JBC嘱託医の診察を受けたところ、頚椎(けいつい)ねんざのほか「衝撃で脳にむくみが出ている可能性がある」などとして、診断書が出た。

 事故直後、和田峯選手は「(防衛戦を)やりたい」と意欲を見せたが、井上会長が「強行するのは危険」と判断。本人に延期を伝えると、ショックを受けた様子だったという。

 「選手の安全が第一。今は治療に専念させ、万全の状態で試合に臨ませたい」と井上会長。5月をめどに再度、初防衛戦を企画するという。

 29日は同ジムの丸山大輔選手(日本スーパーフライ級7位)の試合をメーンイベントとして、7試合をする。問い合わせは井上会長090・3603・4224。【林田雅浩】

〔筑豊版〕

毎日新聞 2009年3月26日 地方版

 
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