Thu, March 26, 2009 stanford2008の投稿

【事務所報告】桜井淳所長の最近の講演内容-原子力発電所の機器・配管のステンレススチールについて-

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Thu, March 26, 2009 stanford2008の投稿

桜井淳所長から親しい友人のX先生への手紙 5-日本原子力学会と新聞記者の"いかがわしい関係"-

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Thu, March 26, 2009 stanford2008の投稿

桜井淳所長から親しい友人のX先生への手紙 4-高レベル放射性廃棄物地下貯蔵所の候補地をめぐって-

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Thu, March 19, 2009 stanford2008の投稿

桜井淳所長から東大大学院人文社会系研究科のH先生への手紙 -神学研究の方法 23-

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H先生


比較宗教学の視点から、『梅原猛著作集第9巻-三人の祖師-』(小学館、2002)の「歎異抄」(pp.371-687)を熟読吟味してみました。梅原先生は、「歎異抄」を最高に高く評価していますが(人生最高の書とまで持ち上げています)、私は、とても、そのように受け止めることは、できませんでした。「歎異抄」は、全18条(pp.641-686)からなる親鸞による浄土真宗の根源的理念である"他力本願"の意味を誰にでも分かるくらい砕けた表現で解説したものです。最澄や空海の仏教論とその宗派の根源的理念を比較し、親鸞の浄土真宗の「南無阿弥陀仏」の誰にでも唱えられる経の単純さと深さを示したものです。そして、何の知識も徳もないどうしようもない悪人ですら、それだからこそ、善人よりも、より救済されなければならないと諭しています。実は、この部分の解釈をめぐって、悪人の方が尊重されているかのように解釈しているひとがいるようですが、そのようなひとたちは、仏教の理念と「歎異抄」に書かれている全体をとおしての意味と主張を理解できないのでしょう。梅原先生はそのあたりをきちんと解説しています。私は、梅原先生の解説を読む前から、梅原先生による18条の現代訳を読むだけで、理解できました。親鸞は、鎌倉時代、京都から離れ、いまの水戸市より西に20kmに位置する笠間市稲田(当時は常陸の国の稲田)で布教活動をしていた時期があり(p.366)、そのことを知ることができただけでも、著作集を読んでよかったと感じました。



桜井淳

Thu, March 19, 2009 stanford2008の投稿

桜井淳所長から京大原子炉のT先生への手紙-チェルノブイリのフィールドスタディ147枚写真の価値-

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T先生



つぎのURLに掲載されているチェルノブイリ等フィールドスタディの147枚の写真を拝見しました。大変よい写真であり、深く感激しました。


http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/Photo/Photo.html


私がロシアの原子力研究機関や原子力発電所を訪問していた1990年代前半から半ば頃、先生は、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所や周辺都市(キエフやミンスク等)、さらに、周辺国(ベラルーシ等)、そして、ロシアのモスクワ等、実に広範囲の地域のフィールドスタディを実施しており、その困難さと得られた情報の価値に、頭が下がります。


同じ頃、先生と同様、私もいっぱい写真を撮っており、月刊誌論文や著書(『ロシアの核が危ない!』や『桜井淳著作集第5巻-安全とは何か-』等)に利用しましたが、いま考えると、当時、よく、こまめに、記録を残していたものと我ながら感心しました。当時は、何を見ても、貴重に感じ、記録として残したかったのでしょう。感性が豊かだったのでしょう。しかし、最近10年間は、日本だけでなく、世界のどこに行っても、何を見ても、あまり感激せず、新たな記録すべき価値のある光景と位置づけることもできず、ただ、見て過ごすだけの毎日になってしまいました。いまは、携帯電話のカメラ機能でいとも簡単に写真が撮れるというのに、いや、だからこそ、便利さの裏返しとして、撮らなくなってしまったのかもしれません。


147枚の写真は、大変貴重な記録ですので、そのような形での写真の公開だけでなく、一枚一枚に、感性あふれた長い説明文を入れ、単行本として、出版してください。先生が目指している記録として残すとはそういうことではないでしょうか。



桜井淳

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