「政府高官、名前公表を改めて拒否 「自民立件ない」発言
2009年3月7日23時29分
西松建設の違法献金事件で「自民党側は立件できない」と発言した政府高官に対し、内閣記者会は7日、名前を公表するよう申し入れた。高官は「オフレコ扱いのものを、さかのぼってオン(公表)にすることはありえない」と拒否した。民主党など野党は、同高官が元警察庁長官の漆間巌官房副長官とみて、週明けの国会で政府をただす。
朝日新聞は6日、この高官に名前を明かすよう求めたが、断られた。7日は朝日新聞も加盟する内閣記者会の総意として、記者会の代表がこの高官に申し入れを行った。
この高官は5日、首相官邸で開かれた記者団との定例の懇談で、「自民党側は立件できないと思う。特に(違法性の)認識の問題で出来ないだろう」と、自民党議員に捜査は拡大しないとの認識を示した。懇談は録音やメモはとらないが、発言内容にニュース性があると判断すれば、「政府高官」を主語に報道できることになっていた。」(朝日新聞平成21年3月8日付朝刊38面)
朝日新聞と共同通信は3月6日、「この高官に名前を明かすよう求めたが、断られた」という経緯があり、「7日は朝日新聞も加盟する内閣記者会の総意として、記者会の代表がこの高官に申し入れを行った」結果、やっと政府側は名前を公表することにしたわけです。(ちなみに、読売新聞、毎日新聞、日経新聞には、「政府高官に名前を明かすように求めた」という記事はありませんでした。)
河村建夫官房長官は「発言は極めて不適切だ」と遺憾の意を示し、漆間氏に厳重注意したと述べ、また、3月9日の記者会見で、漆間氏本人に公の場所で自らの発言について説明させると明言しています。ただし、処分に関しては「そういう段階ではない」と否定的な見解を示しています(東京新聞(2009年3月8日 11時04分))。
漆間氏は、3月9日に予定する自身の定例記者会見で発言の真意を説明する考えを示すとともに、「国会に呼ばれれば誠実に対応する」として、参院予算委員会などから出席を要求されれば応じると述べています(時事通信(2009/03/08-13:53)「漆間氏、会見で説明へ=国会にも「誠実に対応」−違法献金捜査発言」)。
1.報道記事を幾つか。
(1) asahi.com(2009年3月8日9時4分)
「「自民党側は立件できない」発言は漆間官房副長官
2009年3月8日9時4分
西松建設の違法献金事件で「自民党側は立件できない」と発言した政府高官について、河村官房長官は8日朝のフジテレビの報道番組で、この政府高官が元警察庁長官で官僚トップの漆間巌官房副長官だと明らかにした。
河村長官は番組で、漆間副長官から発言について報告を求めたと説明。河村氏によると、漆間氏は「記者との懇談の場で聞かれた。この種の逮捕についてはまさに法と証拠に基づいてやっているのだろう。しかし、それによって特定の議員への影響やその判断を示したことは一切ない。捜査の帰趨(きすう)に関することを説明したつもりはない」と、あくまで一般論を述べたことを説明したという。
ただ、河村氏は、漆間氏が警察官僚出身で誤解を招きやすいとして「極めて不適切な発言として厳重に注意した」と述べた。
漆間氏は5日、首相官邸で開かれた記者団との定例の懇談で「自民党側は立件できないと思う。特に(違法性の)認識の問題で出来ないだろう」と、自民党議員に捜査は拡大しないとの認識を示した。朝日新聞は6日、漆間氏に名前を明かすよう求めたが、断られた。7日は朝日新聞も加盟する内閣記者会の総意として記者会の代表が申し入れを行ったが、「オフレコ扱いのものを、さかのぼってオン(公表)にすることはありえない」と拒否していた。」
(2) asahi.com(2009年3月8日12時19分)
「漆間氏の実名公表した官房長官「説明責任果たすべき」
2009年3月8日12時19分
河村官房長官は8日午前、西松建設の違法献金事件で「自民党側は立件できない」と発言した政府高官が漆間巌官房副長官だと明らかにしたことについて「(発言が出たのが)オフレコ懇談といえども、政府高官だと、こういう話で出た以上は説明責任を果たさなくてはいけないから、いつまでもオフレコだから知りませんで済む話かどうか。やっぱり(実名公表を)判断しなくてはいけないと思った。我々のほうでご本人の意向を踏まえながら決断した」と述べた。東京都内で記者団に語った。
河村長官は麻生首相と7日にこの問題について話したことを明らかにし、「(首相は)『このようなことが本当にあり得るべきことでもないから、はっきりしたほうがいい』ということだった」と語った。
その上で河村氏は「本人の本意がちゃんと伝わっていなかったということだから、本意をきちっと伝えていただきたい」と漆間氏に説明責任を果たすよう伝えたことを明らかにした。漆間氏の処分については「処分うんぬんという時ではない」と否定した。
◇
漆間巌官房副長官は8日、西松建設の違法献金事件で「自民党側は立件できない」と発言した政府高官を河村官房長官が漆間氏だと明らかにしたことについて、9日の定例記者会見で自らの発言の真意を説明する考えを示した。朝日新聞が取材を求めたのに答えた。」
「政府高官は漆間副長官=警察出身、官房長官が厳重注意
河村建夫官房長官は8日午前のNHKと民放の各番組で、西松建設に絡む違法献金事件をめぐる東京地検特捜部の捜査が自民党議員にまでは広がらないとの見通しを示した政府高官が、前警察庁長官の漆間巌官房副長官であることを明らかにした。河村氏は「不適切な発言で、厳重に注意した」と述べた。高官発言が与野党から厳しい批判を浴びたため、捜査への介入との疑念を払しょくするには実名を公表して説明せざるを得ないと判断した。
河村氏によると、漆間氏は「特定の議員への影響とか、捜査の帰すうに関する説明をした憶えはない。立件する場合にはきちっとした証拠がなければできないということを一般論として述べた」などと釈明した。
河村氏はまた、「伝えようとしたことが伝わらなかったということだ。きちっと明らかにした方がいい」と語り、漆間氏自身が国民への説明責任を果たすべきだと指摘した。同氏への処分を検討するかどうかについては「そのような段階ではない」と述べた。
河村氏は番組出演後、漆間氏の実名を公表したことについて、事前に麻生太郎首相の了承を得ていたことを記者団に明らかにした。首相は「(捜査情報を漏らしたとの指摘は)あり得べくもないから、はっきりした方がいい」と語ったという 。
これに対し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は8日、都内で記者団に「内閣のど真ん中にいる漆間氏が発言した事実は重い。やはり検察と内閣が通じ合っていたのではないかと思わざるを得ない」と強調した。同党は参院予算委員会などでこの問題を取り上げ、政府を厳しく追及していく方針だ。
漆間氏は5日、記者団に対して自民党議員への捜査拡大に否定的な見解を示し、民主党が猛反発したほか、自民党側からも「誤解を招く」として批判が出ていた。
漆間氏は2004年8月から3年間、警察庁長官を務め、08年9月の麻生政権発足に伴って官僚トップの官房副長官に就任した。(了)
(2009/03/08-13:49)」
(4) NHK:3月8日 12時29分
「“政府筋は漆間官房副長官”
3月8日 12時29分
NHKの「日曜討論」で、河村官房長官は、西松建設に絡む政治献金をめぐる事件で、自民党議員に容疑が及ぶことはないと思うと発言した政府筋は漆間官房副長官であることを明らかにし、「漆間副長官本人は、特定の政党や議員に捜査は及ばないと断定的に言ったことはないとしている」と説明しました。
この中で河村官房長官は、政府筋が「今回の事件で自民党の議員に容疑が及ぶことはないと思う」と述べたことについて、「われわれの周辺を調査したところ、漆間副長官が記者団との懇談の中で、一般論として述べたものの、特定の政党や議員に捜査は及ばないと断定的に言ったことはないし、検察情報を知っているわけもないということだった。漆間副長官は警察庁長官の経験があり、勘を持っているので、憶測を呼んだのは残念で、不適切のそしりを免れないので気をつけてほしいと申し上げた」と述べました。
そのうえで、河村官房長官は、漆間副長官が国会で釈明すべきかどうかについて、「国会がどうするかだが、必要ならそうすべきだ。参考人で出席するという形もある」と述べました。また、河村官房長官は、今後、閣僚をめぐって新たな疑惑が明らかになった場合、説明責任を果たすよう指示するかどうかについて、「当然だ。カネがどこから来たかも把握する必要がある」と述べました。
一方、民主党の鳩山幹事長は「元警察庁長官である漆間氏がいい加減な情報で話をするわけはなく、確信的に言っている以上、内閣中枢と検察との間で何らかのつながり、メッセージのやりとりがあったと疑われてもしかたがない。当然、追及していく」と述べました。
また、鳩山氏は「政権交代を期待する声があるなか、今回の事件で国民にたいへんな心配をかけていることは率直におわびしなければならない。小沢氏の進退問題が浮上しないだろうと言い切るつもりはない」と述べたうえで、「秘書の潔白を信じて、毎日のように記者会見を行うなど努力している小沢氏を信じて、支えていくのは当然だ」と述べました。その一方で、鳩山氏は「当然のことながら、新たな事実が判明すれば、新たな展開になる」とも述べ、今後の捜査の進ちょく状況によっては小沢氏の進退問題につながる可能性もあるという見方を示しました。
漆間官房副長官はNHKの取材に対し、「河村官房長官からは『誤解を招かないよう、発言に注意するように』という話があった。あすの参議院予算委員会に出席を求められれば、その場でお答えするし、あすは定例の記者会見もあるので、誠実にわたしの考えをお話ししようと思っている」と述べました。」
2.ネット上では、その一部の人たちの間で、「本当は政府高官が話したのではなく捏造ではないか、民主党には、『政府高官』が漆間氏であるとの証拠があるのか、偽メール事件の再来ではないか」などという噴飯ものの議論がなされていました。しかし、河村官房長官が「政府高官」の実名が「前警察庁長官の漆間巌官房副長官」であることを明言したことで、噴飯ものの議論は収束することになりました。
(1) 実名公表の理由については、次の点が挙げられています。
「河村官房長官は8日午前、西松建設の違法献金事件で「自民党側は立件できない」と発言した政府高官が漆間巌官房副長官だと明らかにしたことについて「(発言が出たのが)オフレコ懇談といえども、政府高官だと、こういう話で出た以上は説明責任を果たさなくてはいけないから、いつまでもオフレコだから知りませんで済む話かどうか。やっぱり(実名公表を)判断しなくてはいけないと思った。我々のほうでご本人の意向を踏まえながら決断した」と述べた。東京都内で記者団に語った。
河村長官は麻生首相と7日にこの問題について話したことを明らかにし、「(首相は)『このようなことが本当にあり得るべきことでもないから、はっきりしたほうがいい』ということだった」と語った。」(朝日新聞)
「高官発言が与野党から厳しい批判を浴びたため、捜査への介入との疑念を払しょくするには実名を公表して説明せざるを得ないと判断した。(中略)
河村氏は番組出演後、漆間氏の実名を公表したことについて、事前に麻生太郎首相の了承を得ていたことを記者団に明らかにした。首相は「(捜査情報を漏らしたとの指摘は)あり得べくもないから、はっきりした方がいい」と語ったという。」(時事通信)
官房長官は、こうした理由を挙げてはいますが、本音としては、民主党が追及する構えを見せていることから、「政府側から発言者を明らかにし不適切だったと認めることで、早期の事態収拾を図る狙い」(共同通信)であって、いわば、麻生政権に対するダメージを軽減するために、問題を起こした官僚である漆間巌官房副長官を晒したということだといえます。
漆間巌官房副長官としては、いち早く「自民党側は立件できない」と発言することで、麻生政権及び自民党に対して一生懸命になって媚を売ったつもりだったのでしょうが、麻生政権としてはいい迷惑だったわけです。
河村建夫官房長官は、処分に関しては「そういう段階ではない」と否定的な見解を示しており、麻生政権としては、漆間巌官房副長官を更迭する意思はないようです。しかし、「西松建設献金事件:政府高官は、「自民党側は立件できない」と発言〜「事実上、国策捜査である」と暴露したと変わらないのでは?」(2009/03/07 [Sat] 23:36:09)で触れたように、政府高官が政治家の絡む事件で捜査の見通しに言及するのは異例のことであり、漆間氏の発言は、「政府・与党が検察に民主党潰しをやらせたということ(だから捜査情報を知っていた)の証しか、あるいは自民党に手を伸ばすなという恫喝にしか聞こえない」(九州企業特報:2009年03月07日 13:08 更新)さえ、言えるのですから、更迭しないですむとは思えません。相変わらず、麻生首相は、中川財務相の泥酔会見問題で懲りることなく、将来に対する見通しができないようです。
(2) 民主党の反応は、次のようなものです。
「民主党の鳩山由紀夫幹事長は8日、都内で記者団に「内閣のど真ん中にいる漆間氏が発言した事実は重い。やはり検察と内閣が通じ合っていたのではないかと思わざるを得ない」と強調した。同党は参院予算委員会などでこの問題を取り上げ、政府を厳しく追及していく方針だ。」(時事通信)
「民主党の鳩山幹事長は「元警察庁長官である漆間氏がいい加減な情報で話をするわけはなく、確信的に言っている以上、内閣中枢と検察との間で何らかのつながり、メッセージのやりとりがあったと疑われてもしかたがない。当然、追及していく」と述べました。」(NHK)
小沢一郎・民主党代表の公設第一秘書が逮捕され、民主党は危機的な状況に置かれている以上、必死になって、漆間巌官房副長官を追及していくことになります。
もちろん、漆間巌官房副長官に対して、参院予算委員会などでこの問題を取り上げ、政府を厳しく追及していくとしても、漆間巌官房副長官は、「検察から情報を得ていない、勝手に推測しただけ」と述べるだけで、そう簡単に口を割ることはないとは思います。
ですが、小沢一郎・民主党代表の公設第一秘書が逮捕される前に、当然ながら麻生政権に対して情報が伝えられていたと、誰もが分かっているのですから、いくら「検察から情報を得ていない」と否定しようとも、国民は信用しないというだけでしょう。漆間巌官房副長官から、幾らかでも言質を取れれば幸いであって、いつも隠れて出てこない人物を公の場に晒すこと自体に意味があるといえます。
(3) 今回のことで、つくづく思ったのは、一官僚が国の政治に口を出しすぎているのではないか、という点です。
イ:時事通信(2009/03/07 [Sat] 23:36:09)
「官房副長官
官房長官を補佐する特別職国家公務員。衆参両院議員から各1人選ばれる政務担当と、官僚トップとなる事務担当の計3人がおり、首相官邸に常駐している。事務の副長官は各府省庁にまたがる政策を総合的に調整することが主な役割で、閣議の前日に開かれる事務次官会議を主宰し、会議後に記者会見する。
現在の漆間巌副長官は昨年9月の麻生内閣発足に伴い、二橋正弘氏の後任として起用された。事務の副長官には旧厚生省や旧自治省の事務次官経験者が就くことが多く、警察庁出身者の起用は田中、三木両内閣で1976年まで務めた川島広守氏以来。(了)
(2009/03/08-16:25)」
ロ:漆間巌官房副長官が、「自民党側は立件できないと思う」と述べることは、現政権及び自民党議員を逮捕の危惧なくして安心させる内容なのですから、現政権に極めて忠実な官僚といえます。また、ある事件において、国会議員に捜査が及ぶのかどうかは、国会議員だけでなく、国民にとっても重大関心事ですから、そうした情報を出すことは、ある意味、意義あることともいえます。
確かに、漆間巌官房副長官は、官僚のトップとして極めて多くの情報を目にしており、だからこそ「自民党側は立件できないと思う」という危うい内容であろうとも、十分な根拠に基づいて発言できたのでしょう。
しかし、いくら国民にとっても重大関心事であるとはいえ、現政権側の国会議員の関係者にまで捜査が及ぶか否かにまで、いち早く口を出すことは、本当に妥当なことでしょうか? 漆間巌官房副長官の発言は、中立公正であるべき公務員の立場を踏み越えてしまい、検察に対する政治介入(又は検察による政治介入)になっており、権力分立制からして問題があるように思うのです。
そして思うのは、一官僚たる漆間巌官房副長官が多くの情報に接することの危うさ、そして、その情報でもって国会議員やその関係者にまで捜査が及ぶかにまで述べることで、国政の行方に多大な影響を与えていることの危うさです。国政の行方を左右できるのは、全国民の代表者である(憲法43条1項)国会議員だけなのですから、今回の事件は、もっと官僚による国政への影響力を弱めるべき時にきていると自覚させたように思うのです。(民主党は、官僚の弱体化を図っているようですが。)
政府高官が、漆間さんであることは、金曜には名前がネットで広まってましたね。
【オフレコを条件とする記者クラブとの「懇談会」で出た話だから、彼の了解を得ないと公表できないのだ。普通はそこで出た話を記事にすることはないが、今回は共同が配信したため、各社が記事にしたようだ。】と池田信夫blogに書いてありました。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/e0eb17f22880ede66df1f7f27b91d254
国策捜査主張は、もろ刃で、現に阿比留瑠比さんは【小沢氏と「一蓮托生」を選んだ民主党幹部らの発言について】を書いています。ですから、私も幹部が声高に国策捜査を主張するのは、得策ではないと思います。でも今日のサンデープロジェクトの田中眞紀子さんの発言はさすがに驚かされました。
http://www.youtube.com/watch?v=olsO5vHjaeU&eurl=http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1815619
テレ朝は、左よりだからあんな放送をしたと思われるかたもいるかと思いますが、私は、田中眞紀子さんと田原さんは、やりあっているように見えました。田原さんは、あそこまでいうなら、検察はCIAと真紀子さんに言わせたく、真紀子さんは、わかりません、とぼかして、田原さんたち出演陣に手を向けて「他のメデイアもいるかもしれませんよ。こういう中にも。」というあたりがです。
著しくお返事が遅れました。大変申し訳ありません。
>今回は共同が配信したため、各社が記事にしたようだ。】と池田信夫blogに書いてありました。
その経緯について、報道機関から直接聞いていないので、池田信夫blogの真偽のほどは分かりません。ただ、共同通信配信後、朝日新聞はさほど経過していない時間(2009年3月5日21時24分)に配信していますし、当初からずっと漆間発言を問題視していました(エントリーで引用しtた記事をご覧下さい)。ですから、共同が配信したから「各社が記事にした」というのは、ちょっと根拠が乏しい推測であるように思います。
>国策捜査主張は、もろ刃
>私も幹部が声高に国策捜査を主張するのは、得策ではないと思います
国策捜査の意味は、毎日新聞の記事にもあるように(↓参照)色々ありますから、言い訳は立つとは思います。もちろん、政治的に「得策」かどうかは別問題ですけど。
「知りたい!:西松建設献金事件、捜査大詰め 世論次第の「国策」批判」( 毎日新聞 2009年3月21日 東京夕刊)http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090321dde001040030000c.html
3月24日、結局は政治資金規正法違反のみで、秘書を起訴しただけでした。小沢・民主党代表に対しては、逮捕・起訴はおろか、事情聴取さえもしていないのですから、検察批判が高まるのは必至です。「国策捜査」という評価をするかどうかに関わらず、検察批判は高まるでしょうね。
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